作文コンクール2019 “Leading to the Future”

作文コンクール2019 “Leading to the Future”

 作文コンクール“Leading to the Future”は、府立高校教職コンソーシアム加盟校の高校生を対象とし、『未来に向かって -教育・夢・希望-』をテーマに、「教育にかかわる現在と未来の自分、高校生・支援学校生としての日常生活での感動」や「これからの時代を見すえて、「こんな学校があったらいい」など、理想の学校園」などを作文として発表するものです。

実施概要(2019年度)

主催 大阪教育大学、府立高校教職コンソーシアム
目的 (1) 作文を書くことを通して、生徒が現在と未来の自分について思いを巡らせ、教職への夢や覚悟をより確かなものとする。
(2) すべての府立高校・高等部を対象として、次代を築く多くの高校生・支援学校生の思いや考えを共有し発信する。
対象 府立高校教職コンソーシアム加盟校及び府立高校・高等部の生徒で教職に興味や関心のある高校1・2年生
募集テーマ 「未来に向かって -教育・夢・感動-」
テーマは次の2つから1つを選択する。
(1)教育にかかわる現在と未来の自分、高校生・支援学校生としての日常生活での感動
(2)これからの時代を見すえて、「こんな学校があったらいい」など、理想の学校園
* 個別タイトルは自由
応募方法 400字詰め原稿用紙3枚(1,200字)以内で各高等学校の担当教員に提出。
* 本文の前(原稿用紙枠内)にタイトル、学校名、学年、氏名(ふりがな)を,全ページの裏面に学校名と氏名を明記した上で、クリップ止めすること。
* 1人1点。自分で書いたもので、未発表のものに限る。
* 応募作品は返却しない。
応募締切 令和元(2019)年 9 月 20 日(金) *各学校への提出期限
審査員 大阪府教育庁教育振興室高等学校課参事  中島 彩子
大阪府立高槻北高等学校校長(府立高校教職コンソーシアム) 奥谷 彰男
大阪府立泉陽高等学校校長(府立高校教職コンソーシアム) 武田 温代
大阪教育大学副学長  和田 良彦
大阪教育大学理事・副学長  岡本 幾子
大阪教育大学連合教職実践研究科特任教授 田中 滿公子
表彰・発表 原則として大阪教育大学柏原キャンパスで、最優秀賞・優秀賞を表彰する。佳作については各校が独自に表彰・発表を行う。
賞品 最優秀賞:各テーマ1作品(賞状とトロフィー・副賞)、優秀賞:各テーマ1作品(賞状とトロフィー・副賞)、佳作:数点(賞状と副賞)
応募者全員:参加賞
注意事項 応募作品に関する一切の権利は、大阪教育大学に帰属するものとし、受賞者については、氏名・学校名・受賞写真・作品をウェブページ及び印刷物等で使用します。応募作品に記載の個人情報は、本コンクールの運営に必要な範囲内で利用し、応募者の同意なく、他の目的に利用することはありません。

受賞者と受賞作品

41件の応募がありました。厳正な審査の上、最優秀賞2作品、優秀賞3作品、佳作5作品を選定しました。

高校名 氏名 学年 作文
最優秀賞 大阪府立槻の木高等学校 後藤 夕月 2 受賞作品(PDF)
最優秀賞 大阪府立豊中高等学校 高田 一弥 1 受賞作品(PDF)
優秀賞 大阪府立東住吉高等学校 蔭山 菜々実 1
優秀賞 大阪府立高槻北高等学校 髙木 爽加 2
優秀賞 大阪府立豊中高等学校 表西 真優 1
佳作 大阪府立高槻北高等学校 小西 芽依 2
佳作 大阪府立泉陽高等学校 城戸 春乃 2
佳作 大阪府立豊中高等学校 歌原 光希 1
佳作 大阪府立豊中高等学校 今城 光樹 1
佳作 大阪府立豊中高等学校 中原 輝也 1
最優秀賞作文の朗読 集合写真

[左写真] 栗林学長・和田副学長と受賞者の記念写真
[右写真] 栗林学長と懇談する受賞者

作文講評(大阪教育大学副学長 和田良彦)

最優秀賞 「私がすべきこと」 後藤夕月さん(大阪府立槻の木高等学校)

現在の日本では多くの人が海外に行き、そこで見聞を広めている。その際、感動する場面ばかりではなく、厳しい生活実態に触れ、感情を揺さぶられることもある。しかし、私も含め多くは、日本に帰ると日常の生活に戻っている。筆者の後藤さんはそうではない希少な一人であった。後藤さんはフィリピンで同年代が働く姿を見て、また、数十円のチップを喜んでいる姿に衝撃を受ける。そして、それまでの漫然とした学校生活を断ち切り、「いつか貧困と教育の問題に携わり、国際貢献できれば・・」という思いで、時間を無駄にせず学習に励んでいる。この清々しい態度に私は感動した。後藤さんの夢の実現に大いに期待する。

最優秀賞 「地域社会の一員としての学校を目指して」 高田一弥さん(大阪府立豊中高等学校)

この作文では、気弱な性格であった高田さんが、高校で生徒会副会長を務めるほどの前向きな人物に変容していった自分の分析を行う中で、その礎となったのが地域の教育力であることに気づき、それを学校に取り入れることを提案しています。文部科学省は、新学習指導要領において、学校が「社会で開かれた教育課程」を地域とともに展開することを求めているが、高田さんの姿こそ、文部科学省が求める人物像であるといえる。高田さんは自らの経験を通して、国と同じ結論に達しており、これに私は何より驚いている。高田さんが、今度は立場を代えて、地域の指導者として子どもたちの育成に関わってくれることを期待している。

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