2022年度 高校生国際会議を実施
2023年1月21日(土)及び22日(日)に、天王寺キャンパスにおいて、2022年度高校生国際会議 (International conference of high school students 2023)を開催しました。昨年度は対面での実施が叶わずオンラインでの開催となりましたが、今年度は対面を中心に、オンラインを併用したハイブリッド形式での実施となり、附属高等学校平野校舎・池田校舎と本事業の連携校11校(国内9校、海外2校)から総勢710名の高校生及び教員が参加しました※。本会議は本学と大阪大学の留学生をはじめ、ICT支援学生や連携機関関係者の協力のもと、高校生が中心となって企画・運営を行いました。
※参加者専用サイト上で実施したポスターセッションへの参加者を含む。
趣 旨:国内外の高校生が持続可能な開発目標(SDGs)に関する探究活動の成果について交流を深め、高校生として何ができるのか議論する。
テーマ:「ちょっとだけ背伸びをしよう~学校から世界へ~ 」“Stretch yourself and think about the
global issues ~From schools to the World~”
プログラム
第1日目 1月21日(土)
13:00 オープニングセレモニー
(司会)大阪教育大学附属高等学校平野校舎・池田校舎生徒
ホストより歓迎の挨拶
赤木 登代 大阪教育大副学長
ビデオメッセージ
米川 英樹 宝塚大学学長
松井 利之 大阪公立大学副学長
13:30 分科会(口頭発表・ディスカッション)
分科会A 食・健康(Food・Health)
分科会B ジェンダー・不平等(Gender・Inequality)
分科会C 教育・学校(Education・School)
分科会D イノベーション・環境(Innovation・Environment)
第2日目 1月22日(日)
9:30 高校生ワークショップ
ワークショップ①:「2030SDGs」ゲーム
ワークショップ②:ディスカッション&ディベート
ワークショップ③:クイズSDGs
ワークショップ④:海外連携校生徒&留学生交流
13:00 講演会
(司会)大阪教育大学附属高等学校平野校舎生徒
(講演者)JICA緒方貞子研究所顧問/シニア・リサーチ・アドバイザー 萱島 信子 氏
15:10 クロージングセレモニー
(司会)大阪教育大学附属高等学校池田校舎生徒
講評
広谷 博史 大阪教育大学理事・副学長
高校生による振り返り
(高校生代表)大阪教育大学附属高等学校平野校舎生徒
参加校
<海外>清州外国語高等学校(韓国)、高雄師範大学附属高級中学(台湾)
<国内>大阪教育大学附属高等学校平野校舎、大阪教育大学附属高等学校池田校舎、京都教育大学附属高等学校、奈良女子大学附属中等教育学校、大阪府立千里高等学校、大阪府立泉北高等学校、和歌山県立星林高等学校、沖縄県立那覇国際高等学校、金光学園中学・高等学校
(参加者:生徒・教員の参加者710名)
Research Presentations & Discussion by SDGs Topics
分科会A 食・健康(Food・Health)
口頭発表
「日本の食糧安保を考える」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「メイクセラピーを通して明るい社会をつくるには」 大阪府立千里高等学校
「日本の食品ロスと世界の飢餓状況」 金光学園中学・高等学校
「おいしいコーヒーを守るために」 沖縄県立那覇国際高等学校
「酵母による水質浄化~災害時に再利用できる水を目指して~」 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
ディスカッション
Theme: How can we make fast food restaurants more eco-friendly?
分科会B ジェンダー・不平等(Gender・Inequality)
口頭発表
「企業で活躍する女性リーダーの育成にはどのような学校教育が必要か」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「タトゥーをしている外国人観光客が日本の温泉に入れるようにするには」 大阪府立千里高等学校
「民族間の差別意識について」 金光学園中学・高等学校
「Global Poverty & Hunger Severity and Solutions」 清州外国語高等学校
「日本の子どもを貧困から救うためには~教育改革で子どもを救う~」 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
ディスカッション
Theme: Let's think about necessity of a distinction among different gender
awareness regarding pictogram.
分科会C 教育・学校(Education・School)
口頭発表
「プレゼンテーションに必要とされるスキルとは」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「食品ロスを削減すると共に15 歳以下の子供の孤食を減らすには」 大阪府立千里高校
「校内の食堂におけるプラスチック容器のバガス化」 奈良女子大学附属中等教育学校
「The significance of youth labor education and the status of youth
labor education in Korea, Japan and Germany」 清州外国語高等学校
「英語スピーキングに対する苦手意識を減らすには~グループワークを取り入れた授業で心理的抵抗を緩和する~」 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
ディスカッション
Theme: What effect does war have on education?
分科会D イノベーション・環境(Innovation・Environment)
口頭発表
「日本のモノづくり産業の持続可能性を高めるには」 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
「自分たちの学校で服の交換会を実施するには」 大阪府立千里高等学校
「TEC での活動」 奈良女子大学附属中等教育学校
「Making the environment sustainable」 清州外国語高等学校
「スリランカにおける生ごみ問題の解決~生ごみから肥料を作り、スリランカの公害を解決する~」 大阪教育大学附属高等学校平野校舎
ディスカッション
Theme: What can we do to raise awareness among people about environmental
problems?
参加校
<海外>清州外国語高等学校(韓国)、高雄師範大学附属高級中学(台湾) <国内>大阪教育大学附属高等学校平野校舎、大阪教育大学附属高等学校池田校舎、京都教育大学附属高等学校、奈良女子大学附属中等教育学校、大阪府立千里高等学校、大阪府立泉北高等学校、和歌山県立星林高等学校、沖縄県立那覇国際高等学校、私立金光学園中学・高等学校
高校生ワークショップ
①2030SDGs
一般社団法人イマココラボが提供するカードゲームを用いてSDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームを実施した。
②ディベート&ディスカッション
肯定側と否定側に分かれてディベートを実施し、そのディベートで出たアイデアを基に、ディスカッションを行い、合意形成を図った。
テーマ:世界の言語を統一するべきか
合意事項:
・英語を共通語とするが、その地域の言語を教科として教える
・統一できる(新しい言語が浸透する)までは翻訳機で補う
・ 文化や歴史も学んで、話者の減少でその地域の言語が衰退しても、それらが受け継がれるようにする
③クイズSDGs
グループに分かれて、SDGsの17の目標に関するクイズに解答した。過去に解決したSDGsに関する課題について、どのような方法で解決したかを考えたのち、実際に行われた解決策を提示。最も実際の方策に近かった解答を、ベストアンサーとして選出した。
問 題:南アフリカのケープタウンにある貧民街では、毎年、子供を含む大勢の人々がチフスやコレラなどの感染症で亡くなっています。その状況を改善するためにWHOが行った対策とはなんでしょう?
ベストアンサー(2つ):
・ホープソープを配る
・水道を整備する
(実際に行われた対策は「ホープソープ(石鹸の中におもちゃを入れて手洗い促進する)を配る」こと)
④海外連携校生徒&留学生交流
自身の国の文化等の自己紹介に始まり、SDGsに関するカードゲームやさまざまなテーマトークにより意見交換を実施した。
<ワークショップ参加校>
大阪教育大学附属高等学校平野校舎、大阪教育大学附属高等学校池田校舎、大阪府立千里高等学校、金光学園中学・高等学校、沖縄県立那覇国際高等学校、奈良女子大学附属中等教育学校、大阪府立泉北高等学校、和歌山県立星林高等学校
講演会
JICA緒方貞子平和開発研究所より講師を招き、「世界の学校は今-国際協力の仕事-」をテーマに講演を実施した。講演内では途中、グループに分かれディスカッションをする時間が設けられ、生徒たちによる活発な意見交換が行われた。
講演者:JICA緒方貞子平和開発研究所の顧問/シニア・リサーチ・アドバイザー
萱島 信子(かやしま のぶこ) 氏
高校生による振り返り
~ 一部抜粋 ~
What did you feel and learn through this international conference?
I think that through the various programs at the international conference,
we were able to learn the importance of thinking in our own way and trying to
come up with answers to difficult problems for which there are no answers.
Some of you may not be able to act on social issues because they are complicated
and difficult, or because you are limited in what you can do as high school
students. It is true that it is difficult for high school students to
immediately solve any social problems. However, the accumulation of this
experience of participating in a conference such as this one, where they can
discuss social issues with people of the same generation from Japan and abroad,
learn about social issues, and take the initiative to come up with their own
answers, will lead to the opportunity to change society.
We have the potential to change the world.
The world is in chaos with the new coronavirus pandemic and Russia's
invasion of Ukraine, but the future is surely bright. To all of you who
participated in this international conference for high school students, let's
make the most of the experience you gained here and see you again as we grow
up!
ポスター発表
1月6日~2月28日の期間で実施
SDGsの17の目標のうち、1つまたは複数の目標に関連するポスターを作成し、高校生国際会議特設サイト上で発表した。
ポスターリスト
■高校生国際会議特設サイト(終了しました)
※参加者専用のサイトです。