天王寺キャンパスの魅力を語る
天王寺キャンパスにある第二部の責任者である夜間学部主事 大木愛一教授と、連合教職大学院の責任者である大学院連合教職実践研究科主任 森田英嗣教授に天王寺キャンパスの魅力を語っていただきました。
夜間学部主事 大木愛一
Q.天王寺キャンパスで学ぶことの魅力について
交通至便な立地なので、働きながら学ぶことができます。学校現場などで特別支援教育サポーターや放課後子ども指導員として働く学生も多く、実践を学びにつなげることもできます。昔からの街道筋、商店街、住宅地と、年々変化する天王寺のターミナル周辺という、古いものと新しいものが同居する地ですから、過去や現在を学ぶ姿勢や、その先の未来を見る力も自ずと養われるのではないでしょうか。
Q.キャンパスの雰囲気は?どのような学生が学んでいますか?
夜間ですが、学生たちが非常に明るく前向きで、その気になれば全員ニックネームで呼びあえるコミュニティーです。夜間大学院に学ぶ院生は、現職教員も多く在籍し、課題意識が明確で真摯に教育実践に取り組んでいます。こちらが教えられることもしばしばです。
Q.2017年4月、昼間開講の初等教育教員養成課程が設置されます。どのような学びが展開されるのでしょうか?
初等教育教員養成課程は、幼児教育の現場と関わり、創造的・体験的な側面を重視する「幼児教育専攻」と、幼児教育からの接続を理解した実践力の高い「小学校教育専攻」で構成されます。幼児教育と小学校の接続を意識した、幼稚園・小学校教育のオールラウンドプレーヤーを育成します。残念ながら中学校の教員免許は出せないのですが、中学校各教科へ内容が発展してゆく視点はおろそかにはしません。
Q.夜間に開講している国立大学唯一の小学校教員養成課程ですが、その存在意義は?
北海道から沖縄まで、毎年全国から学生が入学します。3年次編入の制度も時代に応じて役割を変えながら維持してきました。学費は昼間部の半額で、自活が必要な状況にあっても、目標を見失わずに学ぶことができる環境を提供することが使命です。4月からは初等教育教員養成課程小学校教育専攻の夜間コースになりますが、引き続き、全国から教員をめざす勤労学生が集い学ぶ場を提供します。
Q.受験生へメッセージを。
天王寺キャンパスは、教員をめざす強い意志を持った熱意ある学生が集まり、互いに刺激し合い、成長しあえる環境です。夢を叶えるためのベストを探って下さい。お待ちしています。
大学院連合教職実践研究科主任 森田英嗣
Q.本学連合教職大学院の他にはない魅力とは?
関西屈指の大手私立大である関西大学、近畿大学との連合大学院です。夜間はキャンパスで、昼間は学校現場で学びます。研究者と実務家によるティームティーチングと、アクティブラーニングを多く取り入れた授業で、理論と実践を往還し、現場の実態に即した学びを提供します。
Q.どのような授業・実践が行われていますか?
教職経験に応じて、学校マネジメント、教育実践コーディネート、教育実践力開発の3つのコースを設け、実践的指導力を高めるカリキュラムを用意しています。大阪の教育現場が直面する問題を教材として、実践を重視した主体的な学びを促しています。通常の学校はもちろん、児童自立支援施設や院内学級、夜間学級、オルタナティブ・スクールなど様々な機関での実習機会を設け、教育現場を多様な視点で捉え直します。
Q.どのような学生が学んでいますか?
実践から学び実践に生かす姿勢を身に付けたうえで教員になりたいという学部卒の院生、学校現場や教育行政において教育的・組織的リーダーをめざす現職教員の院生が在籍し、現在の学校や教育委員会が抱える課題の解決に向けて学んでいます。
Q.3月に1期生が修了します。どのような教員になってほしいですか?
学部卒院生には、まずは優れた実践家になってもらいたい。同世代とは2年間の差がありますが、それを乗り越える知識と実践力を得ることができているはずです。現職教員は、学校や教育行政のリーダーとなり、地域の教育改革を担う人材として活躍してほしいと思います。
Q.教職大学院をめざす学生、現職教員へメッセージを。
―学部から進学をめざす方へ
学部でしっかりと力をつけた人がさらなる専門性を獲得するための大学院です。学部教育が実践力ある教員になるための学びの場だとすると、教職大学院は学び続ける教員、自ら実践力を向上し続ける教員になるための学びの場です。授業はいつでも公開可能ですので、天王寺キャンパスへお申し込みください。
―現職教員の方へ
これまでの教職経験を基盤にして、自らの実践力を向上させるとともに、学校や教育委員会等でリーダーとしての役割を担える資質・能力を身につけてほしいと考えています。
(2017年2月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。
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