学校教育教員養成課程 中等教育専攻 保健体育コース
確かな指導力を持った教員
中等教育専攻では、広い視野と豊かな教養を持つとともに、専門の教科を中心にした優れた教育指導力を持ち、中学校と高等学校の接続を踏まえて指導できる中学校教員・高等学校教員を養成します。そのために、教養科目及び基礎的科目を修得した上で、教職に関わる科目を学ぶとともに、学校安全や危機対応についての知識や能力を養い、さらに、自らが所属するコースにおいて、専門分野の学習を深めます。
求める学生像
- 高等学校で履修した教科・科目の基礎学力を十分に身につけた人
- 得意分野があり、その分野に関し中学校教員や高等学校教員としての十分な教育実践力を身につけようとする意欲あふれる人
- 教職に就くことを強く希望し、その意志を持ち続けることのできる人
- 子どもたちの成長に関わることにやりがいと使命を感じることができる人
- 多様な年齢の人々とコミュニケーションを図る能力を身につけようとしている人
- 学校生活の経験を通して学校や生活、教育への親しみや関心を抱いている人
- 体育・スポーツに興味と関心を強く抱き、授業のみならず部活動指導に対しても積極的に携わることができる人
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学びのポイント 1
中等教育における保健体育の諸課題に即応する柔軟な学び
基礎的なことを学ぶ1回生から実践力を養う4回生まで、体育領域ならびに保健領域にわたる幅広い課題とアプローチ策を実技と理論の双方から学んでいきます。
学びのポイント 2
「スポーツの専門家」としての体育教師養成へ
体育の教材として採用されている様々なスポーツ種目はもちろん、「体つくり」運動など勝敗の追求とは異質な単元の特性を基礎から理解するとともに、スポーツ講座との連携体制のもとで体育指導の方法と目標について学習を深めます。
教師としての実践的指導力の養成を目的しつつ、「観察実習(1回生必修)」→「体験実習(2回生選択)」→「基本実習(3回生必修)」→「発展実習(4回生選択)」と,4年間を通して教育実習を積み上げていきます。また,電子ポートフォリオを使い、入学から卒業まで指導教員と定期的に面談し、自らの学びの足跡から学習の現況と課題を確認・再構成できるようにします。
募集人員
10人
学習領域
保健体育科教育学、体育学、運動学、体育生理学、学校保健学
取得できる免許・資格
●:中学校教諭一種(保健体育)
○:高等学校教諭一種(保健体育)
□:特別支援学校教諭一種
資格:学校図書館司書教諭、図書館司書
●:卒業要件単位で取得できる教員免許状
〇:卒業要件以外の単位を併せて履修することによって取得できる教員免許状
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
□:履修要件を満たした者に限り、取得のために必要な単位修得が認められます。
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
4年間の学び
1回生
講義・実技・実習から体育とスポーツを学ぶ
初等教育における体育科の目標や方法との違いを踏まえつつ、体育・スポーツに関わる基礎事項を講義や実技、実習によって学んでいきます。
主な授業
- 教職入門
- 運動生理学
- 衛生学・公衆衛生学
- スポーツ教育原理
- スポーツ社会学
- 水泳
- 器械運動
- 体つくり運動
- 教育総論
2回生
中等教育過程の特質を踏まえ、体育・スポーツの学びを広げる
1回生で学んだ基礎的な学識を基とし、学校教育及び体育・スポーツにまつわるトピックスについて様々な観点から学習を深めます。
主な授業
- 運動学
- 学校保健
- 保健体育科教育法 I・II
- スポーツ心理学
- スポーツマネジメント論
- 陸上競技
- 剣道
- 柔道
- ダンス
- 教育課程・方法論
- 生徒指導・進路指導論
3回生
問題意識の明確化と「研究」のはじまり
学生各々の問題意識や関心を理論と実践の双方から見きわめることで、今後における学習の方向性を一段と明らかにしていきます。また、研究室に所属し、より専門的な知識を深めていきます。
主な授業
- 基本教育実習
- 保健体育科教育法 III・IV
- サッカー
- バレーボール
- バスケットボール
- 教育相談の心理学
- 教職インターンシップ
4回生
集大成に向けた自覚と自信の深化
教員採用試験に向けた学習ばかりではなく、履修した実習や演習の反省を踏まえつつ、自ら学ぶ態度を大切にしながら4年の学びを卒論にまとめます。
主な授業
- 教職実践演習
- 卒業研究
- ハンドボール
- テニス
- ラグビー
教員からのメッセージ
子どもの運動志向の二極化による「こども体力低下」は顕著です。子どもの「三間(仲間、時間、空間)」が失われ、自発的に運動遊びやスポーツすることが減少した今、学校体育の果たす役割はより重要になります。体育・スポーツは、身体を使って「自分の身体と会話する」ことで、出来ない事・出来なかった事に挑戦し、出来た時に至福の喜びを感じる教科です。是非、この楽しさの伝道者として運動・スポーツ好きを育てましょう。(太田順康)