キャリア支援センターの活用法
石橋 私は主にエントリーシートの添削と面接の練習です。どこのエントリーシートでも1度は見てもらうようにしました。
三尾 就活を始めたのが遅く不安だったので、まずは今からでも間に合いますかと相談しました。それから、グループディスカッションの練習と就活マナーの講座に行きました。終わったあと突然、時間が余ったから面接の練習をしようということになり、全く準備できていなくてあたふたしました。きちんと対策しなければいけないと思い知らされました。
中村 自己分析、エントリーシートの添削、面接指導といろいろ参加しました。就活ノートを作って、教わったことは全部書いています。面接の手順、自己PRのポイント、面接官が知らなさそうな言葉は説明をいれるなど、具体的なアドバイスをたくさんもらいました。
内定先の企業に決めた理由
三尾 やっぱり大きな企業だからというのはあります。あとは給与や福利厚生も重視していました。
中村 私は、「やってみなはれ」というサントリーの価値観にすごく惹かれました。出会う社員さんはみんな個性的で、ますます面白い会社だと感じました。他の企業は大学時代に頑張ったことをよく聞いてくるので、その度に「私の人生は大学だけじゃないぞ」と思っていました。サントリーは、今までの人生における価値観とか人となりを見てくれて、嬉しかった。あと、土日が休みというのも大事でした。
石橋 休みは重要ですよね。お酒は?
中村 もちろん、大好きなお酒も理由の一つです。でもあまり聞かれなくて、最終面接の一つ前でやっと聞かれました。内定者の中にはお酒が全然飲めない人もいるので、選考でそこはあまり重要ではなかったのかなと思います。
石橋 公務員試験の勉強を始めたら、一口に公務員といっても市役所とかだけでなく、いろんな仕事があることがわかり、楽しくなりました。そこで改めて何を大事にしたいのか見つめなおし、自分は信念と正義感をもって働きたいのだと思いました。そんな中で、違法な輸出入を取り締まったり、適正に税金が申告されているか調べたりする税関の仕事を知って、自分が社会の役に立っていると実感できる仕事だと確信したのが決め手です。
全国転勤も楽しみ!
三尾 私は全国転勤ありですが、どこへ行くとしてもいい経験になると思っています。自分から田舎に行くことはそうないと思うので、田舎に配属されるのもそれはそれで楽しみだし、都会なら遊ぶところがいっぱいあるし。わりと楽観的です。勤務地は東京ですか?
石橋 東京税関という名前ですが、東京以外にも転勤があります。関東甲信越が管轄なので、例えば新潟県なども含まれます。税関というと空港のイメージが強いですが、港にも出張所がありますし、どこに転勤になるかはわかりません。いろんなとこに行ってみたいので、転勤もいいと思っています。
中村 私も全国転勤があって、どこになるかはわかりません。営業職で希望を出していて、東京でバリバリやりたいなと思っています。
三尾 内定を受けますかという確認の電話があった時に、結婚予定の有無を聞かれました。近々結婚を考えているなら、転勤はしにくいだろうからということみたいです。そう言われてしまうと、逆に全国転勤の仕事を選んじゃったら、なかなか身を固められなかったりするのかなと心配になりました。
石橋・中村 今からそこを心配するの?
三尾 ついて来てって言う度胸ないです。申し訳なくて、引越しなんてさせられない。
石橋 家族のことはありますよね。私は地元が和歌山県で、親には寂しい思いをさせて申し訳ない気持ちもあります。県庁も受けていて、地元か東京か、最後まで迷いました。でも、やっぱりやりたいことを優先して、東京に行ってやろうと。
後輩へのアドバイス
中村 1〜2回生のうちは、まずは視野を広げることですね。私は例えば先輩の誘いで全然知らないロックバンドのライブに行ったり、美術史の授業を受けて気になった奈良の正倉院展に出かけたりしました。どんな経験もいずれ自分の糧になります。3回生は、自分かどんな人間か、譲れないものは何かなど、自分を構成するものを知ってほしい。就活中は周りがみんな立派に見えて、不安になります。でも自分が駄目と思わないで、選考で落とされたら「こんな立派な人材を落とすなんて!」くらいの強気な姿勢で立ち向かって、自分が自分のことを一番に認めてあげてほしいです。
三尾 1〜2回生は、短期でもいいのでアルバイトをして、いろいろな仕事を知るといいと思います。就活はお金がかかるので、貯金しながら視野も広がって一石二鳥です。3回生は、私も自己分析で得手不得手を知っておくことが大切だと思います。ただ落とされた企業に対しては、私は中村さんとは逆で「さすが!」と思っていました。面接で取り繕った受け答えをして落とされると、「見抜かれている。俺がエントリーしただけのことはあるな」と思っていました。
中村 同じことでも、捉え方が全然違いますね。見習わないと。
石橋 私は就活を始める時点で公務員と決めていましたが、1〜2回生のうちは、いろいろな企業の説明会やイベントに行ってみるといいと思います。ちょっと足を運ぶだけでも、自分がどんなことに興味を持つのか、見つけやすくなります。それから、公務員をめざす人には、公務員にもいろんな仕事があるということを知ってほしい。ホームページでもSNSでも情報がたくさんあるので、早いうちから幅広く情報収集するのがいいと思います。
(2018年1月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。
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