学長就任にあたって

学長就任にあたって

岡本幾子学長の写真

 私は、日本の教員養成大学の中では規模が大きい大阪教育大学に、近未来の日本を支える人材をはぐくみ、羽ばたかせるための教員の養成が求められている、と考えています。

 本学は令和4年3月9日に、「令和の日本型学校教育」を担う教師の育成を先導し、教員養成の在り方自体を変革していくためのけん引役として、文部科学省により公募された「教員養成フラッグシップ大学」の指定4大学の一つに選ばれました。

 学長任期中では、こうした背景のもと、教員養成フラッグシップ大学の申請時に言及した、アドバンスト・ラーニングセンターを活用した、教職実践教材の開発や、カリキュラム弾力化のための新科目の導入、学部と大学院の一体的カリキュラム開発、教員育成指標と連動する研修プログラムの開発などを実行していきます。

 また、教員育成の高度化をPDCAサイクルとして構想できるようにするための博士課程の設置、IR室のデータ分析に基づくカリキュラム開発、さらにはダイバーシティー教育の一環として、学生が深い学びのために個々に利用できる教科横断的な教科の開発などを重視しています。

 加えて、ガバナンス改革の面では、導入を強化しつつある年俸制において、評価結果に基づく総金額設定の実質化、男女共同参画の観点からの女性教員比率の積極的な拡大を図る必要があると考えています。

 これらの事項をすべて一気に進めることは難しいかもしれませんが、学長任期中の課題として捉え、構成員とともに努力を続けてまいりますので、本学の教育研究活動へのご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

大阪教育大学長 岡本 幾子

2022年4月

学長プロフィール