教育協働学科(令和3・4・5年度入学生用)
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
豊かな教養と知性とともに,教育的視点から学校・家庭・地域・社会と連携・協働することによって,グローバル時代における多様な課題の解決を図ることができると認められる者に共通して必要とされる資質・能力について,次のとおり設定しています。
(1)豊かな教養と広い視野
・人文,社会,自然,芸術,スポーツ等の学術的・実践的な基本知識・理解に加え,キャリア形成に向けた,ICTスキル,言語運用能力,コミュニケーション力,および論理的・批判的思考からなる汎用基礎力を身に付けている。
・世界の多様性を理解し,異文化・多文化を受容できる寛容な態度を身に付けている。
(2)教育理解
・社会や教育現場のグローバル化に対応し,学校や地域等と連携・協働しながら課題解決にあたる教育協働人材としての意欲や態度を身に付けている。
・教育の理念や歴史及び思想,子どもの発達と心理の理解,教育制度全般や学校の組織と役割の理解等の教育の基礎理論,及び学校安全に関する理解を含む教育についての基礎的知識を身に付けている。
(3)協働力
・他者と協働して問題を分析し,その課題を整理することができる。
・他者と協働して問題解決に向けてのプランを策定することができる。
・課題解決プランを他者と協働して実行するための実践力を身に付けている。
(4)専門的知識・技能
・所属する専攻・コースの分野に係る専門的知識・技能を備えている。
・専門的知識・技能を用いて,専門分野に関わる内容やその意義を社会に向けて的確に伝達,表現することができる。
・専門的知識・技能を主体的に活用し,行動することができる。
(5)教育協働実践力
教育的視点から学校・家庭・地域・社会と連携・協働することで,グローバル時代における多様な課題を解決するために実践的に行動できる。
教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
豊かな教養と知性とともに,教育的視点から学校・家庭・地域・社会と連携・協働することによって,グローバル時代における多様な課題の解決を図ることができると認められる者に共通して必要とされる資質・能力を育成することを目的として,カリキュラムは以下のとおり編成し,実施するものとします。
(1)豊かな教養と広い視野
教養教育では,人文,社会,自然,芸術,スポーツ等の学術的・実践的な基本知識・理解や,キャリア形成に向けた,ICTスキル,言語運用能力,コミュニケーション力,および論理的・批判的思考力からなる汎用基礎力を育成するとともに,世界の多様性を理解し,異文化・多文化を受容できる寛容な態度を身に付けることを目的として,「基盤教養科目」と「多様性理解科目」から構成する総合科目と7つの領域にわたる分野別科目とともに外国語科目,体育科目,ICT科目を体系的に編成します。
(2)教育理解
社会のグローバル化に対応し,学校や地域等と連携の上,協働して課題解決にあたる教育協働人材としての基礎である教育の理念や教育の歴史及び思想,子どもの発達と心理の理解,教育制度全般や学校の組織と役割の理解などの教育の基礎理論や,学校安全の学修を通して,学校や地域における諸課題に対して教育的視点から解決を図ろうとする意欲や態度を醸成するため,教育基礎科目における「教育基礎セミナー」や「教育総論」,「学校の役割と経営」や「学校安全」などにより体系的に編成します。
(3)協働力
他者と協働して問題を分析のうえ整理し,課題解決に向けてのプランを策定することができる能力や課題解決プランを他者と協働して実行するための実践力を育成するため,専門教育科目に教育協働科目を開設し,「教育協働概論Ⅰ・Ⅱ」,「教育協働実践デザイン演習」などの協働共通科目,各自が所属する専攻に対応する専攻共通科目を体系的に編成します。
(4)専門的知識・技能
所属する専攻・コースの分野に係る専門的知識・技能を備え,専門分野に関する内容やその意義を社会に向けて的確に伝達,表現することができる能力や,主体的に物事を考え,行動することに専門的知識・技能を活用できる能力を育成するため,専門教育科目において各自が所属する専攻に対応する専攻分野科目を体系的に編成します。
(5)教育協働実践力
教育的視点から学校・家庭・地域・社会と連携・協働することで,グローバル時代における多様な課題を解決するために実践的に行動できる能力を育成するため,専門教育科目における教育協働科目「教育コラボレーション演習」,「外国語実践演習」,課題解決型学習(PBL)科目であるプロジェクト演習科目などにより体系的に編成します。
(6)授業の実施・成績評価・授業改善
・各授業は,講義・演習・実験・実習などの方法により展開します。
・成績評価は,全学共通の評価基準を明示の上,プレゼンテーション,レポート,試験など,多様な方法により行うものとするとともに,どのように成績に反映されるか,シラバスに明記するものとします。
・指導技術を向上させるための研修や教員同士での授業参観などを定期的に開催し,授業改善に取り組むものとします。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
1.基本理念・目標
多様化し,複雑化する現代社会においては,学校の教師だけで子どもの教育を支え,学校の教育だけで社会の教育を支えることは不可能になってきています。教育協働学科は,学校現場や社会で絶え間なく発生する教育課題を解決するために,チーム学校を含む学校教育や地域教育活動を取り巻く分野(教育心理科学,健康安全科学,理数情報,グローバル教育,芸術表現,スポーツ科学)の専門性を有しつつ,教育的視点から学校,家庭,地域,社会と連携・協働することで,グローバル時代における多様な教育課題の解決を図ることができる人材の養成を目的とします。
そのため,学校と連携・協働して学校や地域における諸課題に対して教育的視点から解決を図ろうとする意欲を有する人材,また,学校教育のみならず家庭教育や社会教育においても,他者と協働しつつ高度な指導や支援,マネジメントができる人材,さらに,グローバル時代の多様な教育課題の解決を図ることが出来る人材を養成します。
2.求める学生像
・自ら専門性を有しつつ教育理解をもって多様な専門家や市民と協働し,生涯教育社会における学校と地域社会と共に多様な教育課題の解決を図ることができる人
・自らの専門分野で高度な知識や高い技能を修得し,それらを活用して学校,家庭,地域,社会において教育理解を持って連携・協働することに意欲のある人
・確かな学力と旺盛な知的好奇心,人間への深い愛情を持って,教育協働に資する分野で活躍したいと考えている人
3.入学者選抜の基本方針
基本理念・目標等にふさわしい学生を受け入れるために,次の入学者選抜を実施します。なお,各選抜区分については,学力の3要素を別表[PDF 191.70KB]のとおり評価します。
学校推薦型選抜では,「大学入学共通テスト」・「小論文」・「実技検査」・「面接」・「演奏能力・創作力または競技成績に関する証明書」・「志望理由書」を課します。各専攻・コースにおいて,以下の選抜方法を複数組み合わせることによって,学力(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等の能力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)と専門への適性を確かめます。
・「大学入学共通テスト」では,各教科の基礎的な知識を習得したかどうか,高等学校での学習の達成度について評価します。
・「小論文」では,提示された資料に対する理解力や思考力,発想力,論理的構成力を総合的に評価しますが,文章表現力についても評価の対象とします。
・「実技検査」では,専門的な実技能力や表現力などを評価します。
・「面接」を通じて,論理性や表現力,応用能力をみるとともに,各専門分野への熱意や適性について総合的に評価します。
・「演奏能力・創作力または競技成績に関する証明書」では,募集要項に示された出願資格に関わる大会における競技会・発表会の成績で,実技能力や創作力を評価します。
・「志望理由書」では,芸術及び教育の分野で活躍する意欲を評価します。
一般選抜(前期日程)では,「大学入学共通テスト」・「個別学力検査」・「小論文」・「実技検査」・「志望理由書」を課します。各専攻・コースにおいて,以下の選抜方法を複数組み合わせることによって,学力(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等の能力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)と専門への適性を確かめます。
・「大学入学共通テスト」では,各教科の基礎的な知識を習得したかどうか,高等学校での学習の達成度について評価します。
・「個別学力検査」では,大学で学ぶに十分な知識を習得したかどうか,さらに知識に基づく高度な思考力や洞察力,表現力を有しているかどうかを評価します。
・「小論文」では,提示された資料に対する理解力や思考力,発想力,論理的構成力を総合的に評価しますが,文章表現力についても評価の対象とします。
・「実技検査」では,専門的な実技能力や表現力などを評価します。
・「志望理由書」では,芸術及び教育の分野で活躍する意欲を評価します。
一般選抜(後期日程)では,「大学入学共通テスト」・「個別学力検査」・「小論文」・「実技検査」・「面接」・「志望理由書」を課します。各専攻・コースにおいて,以下の選抜方法を複数組み合わせることによって,学力(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等の能力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)と専門への適性を確かめます。
・「大学入学共通テスト」では,各教科の基礎的な知識を習得したかどうか,高等学校での学習の達成度について評価します。
・「個別学力検査」では,大学で学ぶに十分な知識を習得したかどうか,さらに知識に基づく高度な思考力や洞察力,表現力を有しているかどうかを評価します。
・「小論文」では,提示された資料に対する理解力や思考力,発想力,論理的構成力を総合的に評価しますが,文章表現力についても評価の対象とします。
・「実技検査」では,専門的な実技能力や表現力などを評価します。
・「面接」を通じて,論理性や表現力,応用能力をみるとともに,各専門分野への熱意や適性について総合的に評価します。
・「志望理由書」では,芸術及び教育の分野で活躍する意欲を評価します。
3.入学前に学習しておくことが期待される内容
高等学校卒業程度の基礎的な学力や技能を十分に習得したうえで,幅広い教養と大学で学ぶ専門分野の基礎力を身に付け,教育に関心を持って他者と協働できる心構えを涵養していることを期待しています。