各キャンパス近隣の医療機関のご案内
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AEDの使い方/心肺蘇生法について
人間は呼吸停止から10分、心臓停止から3~5分で脳に酸素がいかなくなり脳死にいたります。現在、大阪府では救急車の要請から到着までに約6分かかります。心停止から救命するためには、一刻も早く心肺蘇生を開始し、AED(自動体外式除細動器)を用いて、電気ショックを行う必要があります。
- AED(自動体外式除細動器)とは?
突然の心停止は「心室細動」と呼ばれる不整脈によって生じることが多く、この場合、心臓の動きを戻すにはAEDによる電気ショックが必要となります。AEDを装着すると、自動的に電気ショックが必要かどうか判断を行い、指示を出してくれます。迷うことなく、怖がることなく装着することが大切です。
- 心臓が止まっても呼吸はあるのか?
心臓が止まると引き続き呼吸もなくなります。心停止が起こった直後には「死戦期呼吸」と呼ばれる、しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸がみられる場合があります。呼吸をしていない、あるいは死戦期呼吸があるなど、「普段通りの息がない」場合には「心肺停止」と考えてください。
- 簡単になった新しい心肺蘇生法
心肺蘇生法は世界共通の手技で、5、6年に一度改訂されています。新しい心肺蘇生法のキーワードは、「単純化」と「絶え間ない胸骨圧迫」です。
≪単純化≫一般市民にとって、突然訪れる救急現場で心肺蘇生を実施するのはとても難しいことです。「呼びかけに反応がなく、いつも通りの呼吸をしていなければすぐに心停止と判断する」「胸骨圧迫の位置は胸の真ん中」など手技が大幅に単純化されました。
≪絶え間のない胸骨圧迫≫胸骨圧迫で止まっている心臓の代わりに血液を脳や心臓に送り出すことができます。「強く!速く!絶え間なく!」胸骨圧迫を行うことが重要であることが研究でわかってきました。そのため、新しい心肺蘇生法では、従来15:2で行っていた胸骨圧迫と人工呼吸の比を30:2と変更するなど、胸骨圧迫の重要性が強調されています。また、人工呼吸は手技的に難しい上、抵抗感もあるため、省略して胸骨圧迫だけでもよいとされるようになりました。