養護教諭養成課程

養護教諭養成課程

◆卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー) 

 豊かな教養と知性とともに,優れた教職能⼒を持つ養護教諭として教育現場を担うことができると認められる者に共通して必要とされる資質・能⼒について,次のとおり設定しています。
(1)豊かな教養と広い視野
・⼈⽂,社会,⾃然,芸術,スポーツ等の学術的・実践的な基本的知識とアカデミックライティングなどの初年次に必要な
 基本的スキルを学び,キャリア形成に向けた, ICT 活⽤能⼒,⾔語運⽤能⼒,コミュニケーション⼒,および論理的・
 批判的思考からなる汎⽤基礎⼒を⾝に付けている。
・世界の多様性を理解し,異⽂化・多⽂化を受容できる寛容な態度を⾝に付けている。
(2)教職に必要な素養
・教育の理念や教育に関する歴史及び思想,並びに教職の意義,教員の職務内容についての基礎的な理解ができている。
・教職員や学校園外の専⾨家,家庭や地域等を含めた他者と連携し,協働して課題を解決することの重要性を理解している。
・⼈権意識を有し,学校教育に関する社会的,制度的,経営的事項,学校安全に関する基礎的な知識や技能を⾝に付けている。
・⼦どもを能動的,⾃律的な学習者として導くことの意義を理解している。 
(3)養護実践力
・養護の理念や思想,養護学,学校保健や学校安全に係る基礎理論・知識を学び,養護教諭の役割を明確に理解している。
・健康観察や健康診断の意義や⽅法,保健室の役割やその機能について理解している。
・⼦どもの⼼⾝の健康に関して,健康相談や救急処置に係る基礎的な知識・技能を⾝に付けている。
・学校におけるICT の活⽤の意義を理解し,保健管理や保健教育等の実践や学校園務等にICT を活⽤することができる。 
(4)子どもへの対応の理解
・⽣徒指導の意義や理論を理解し,他の教職員や専⾨家等と連携し,児童⽣徒に応じた指導や集団指導を実践することができる。
・教育相談の意義や理論と幼児・児童・⽣徒を⽀援するために必要となる基礎的知識を有し,組織的な取り組みや学校園外の
 専⾨家等と連携する重要性を理解している。
・⼦どもの⼼⾝の発達と学習の過程についての基礎的な理解ができている。
・外国にルーツのある⼦どもや障がいのある⼦どもなど,特別な配慮や⽀援を必要とする⼦どもの特性や社会的包摂の理念を
 理解した上で,学校教員として対応するために必要となる知識や⽀援の⽅法を⾝に付けている。
・道徳教育の理論及び指導法,特別活動の指導法及び総合的な学習や探究の時間の指導法について理解している。 
(5)教職力量を自らひらく力
・実践的な教育活動に参画し,幼児・児童・⽣徒と積極的にコミュニケーションをとることができる。
・⾃らの学修を記録などに基づいて省察し,⽬標達成に向けて成⻑しようとする意欲を⾝に付けている。
・⽣涯にわたる教師の成⻑の特性と学習のあり⽅を理解の上,学び続ける教師としての姿勢や態度を⾝に付けている。

◆教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

 養護教諭養成課程の教育課程は,卒業認定・学位授与の⽅針を踏まえ,卒業時に必要とされる資質・能⼒を育成することを⽬的として,教育職員免許法を踏まえながら,教員養成フラッグシップ⼤学が加える科⽬を設定した上で,次のように体系的に編成し,実施するものとします。 
(1)豊かな教養と広い視野
  ⼤学全体の教員養成及び教育・学習⽀援⼈材養成の機能の充実・強化を⽀えるため,「教養教育ポリシー」を策定し,多様性の理解の下,学術的な基本的知識を獲得させるとともに⼤学⽣活に必要な資質・能⼒やキャリア形成に向けた⾔語運⽤能⼒,ICT 活⽤能⼒などを育む教養教育の質的充実を図る。 
 (2)教職に必要な素養
 教育の理念や教職の意義,教員の役割,学校の役割,学校安全などに関する基本的知識と⼦どもを⾃律的な学習者へと導くことの意義を学ぶために教職専⾨科⽬とフラッグシップ指定科⽬を体系的に編成する。
 (3)養護実践力
 養護の理念や思想,養護学,学校保健や学校安全,⼦どもの⼼⾝の健康に関する健康相談や救急処置に係る基礎理論・知識を学び,養護教諭の役割を明確に理解するとともに,健康観察や健康診断の意義や⽅法,保健室の役割やその機能について理解することができるよう,ICT 活⽤の実践を盛り込む養護教育専⾨科⽬を体系的に編成する。
 (4)子どもへの対応の理解
 ⽣徒指導や教育相談の意義や理論を理解し,道徳教育の理論及び指導法,特別活動の指導法及び総合的な学習や探究の時間の指導法,特別な配慮や⽀援を必要とする⼦どもに対応するために必要となる知識や⽀援の⽅法を⾝に付けるため,教職専⾨科⽬とフラッグシップ指定科⽬を体系的に編成する。
 (5)教職力量を自らひらく力
 ⽬標達成に向けて成⻑しようとする意欲や学び続ける教師としての姿勢や態度を育成するため,教職専⾨科⽬とフラッグシップ指定科⽬を体系的に編成する。
 (6)授業の実施・成績評価・授業改善
・各授業は,講義・演習・実験・実習などの⽅法により展開する。
・成績評価は,全学共通の評価基準を明⽰の上,プレゼンテーション,レポート,試験など,多様な⽅法により⾏うとともに,
 どのように成績に反映されるか,シラバスに明記する。
・指導技術を向上させるための研修や教員同⼠での授業参観などを定期的に開催し,授業改善に取り組む。 

◆入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

1.求める学生像
 卒業認定・学位授与の⽅針に定める資質・能⼒を育成するために編成された教育課程を履修する学⽣
として,次に掲げる⼈材を広く求めます。
・養護教諭をめざすために必要な基礎学⼒があり,⼗分な教育実践⼒を⾝に付けようとする意欲にあふれる⼈
・養護教諭になることを強く希望し,その意志を持ち続けることのできる⼈ 
・⼦どもたちの健康な学校⽣活を⽀援することにやりがいと使命を感じる⼈
・⼈と明るく温かなコミュニケーションが図れる能⼒や個性を備えている⼈
2.入学者選抜の基本方針
 養護教諭養成課程が求める学⽣を受け⼊れるために,次の⼊学者選抜を実施します。なお,各選抜区分については,学⼒の3要素を別表のとおり評価します。

 ⼀般選抜(前期⽇程)では,「⼤学⼊学共通テスト」・「⼩論⽂」を課します。
・「⼤学⼊学共通テスト」では,各教科の基礎的な知識を習得したかどうか,⾼等学校での学習の達成度について評価します。
・「⼩論⽂」では,提⽰された資料に対する理解⼒や思考⼒・発想⼒・論理的構成⼒を総合的に評価しますが,⽂章表現⼒に
 ついても採点・評価の対象とします。
・専⾨分野についての関⼼や教職に就くことへの意欲などを確かめるために,「調査書及び志望理由書」の提出を求めます。

 ⼀般選抜(後期⽇程)では,「⼤学⼊学共通テスト」・「⾯接」を課します。
・「⼤学⼊学共通テスト」では,各教科の基礎的な知識を習得したかどうか,⾼等学校での学習の達成度について評価します。
・「⾯接」を通じて,論理性・表現⼒・応⽤能⼒,健康問題に関する理解をみるとともに,学校教育・教職への熱意・適性に
 ついて総合的に採点・評価します。
・専⾨分野についての関⼼や教職に就くことへの意欲などを確かめるために,「調査書及び志望理由書」の提出を求めます。 
3.入学前に学習しておくことが期待される内容
 ⾼等学校卒業程度の基礎的な学⼒や技能を⼗分に習得してください。特に,⽣物及び化学についての⼒を⾝に付けてください。学修していることを前提として講義を⾏います。