教育協働学科 教育心理科学専攻
社会教育学や心理学、幅広い知識と専門力
教育心理科学専攻は、社会教育学、心理学、社会福祉学といった専門諸科学を基盤とし、人間と社会のかかえるさまざまな課題を科学的に理解し、実践的にかかわることを通して、すべての人々が豊かで充実した社会生活を実現することをめざした共生社会の発展に貢献しようとする人材の養成を目的とします。そのため、「チーム学校」の中で教育活動を直接的に支援する専門性を有した「教育支援人材」を養成するとともに、家庭や企業など社会のあらゆる領域や場面でおこなわれる教育・学習活動を広く支援・主導し、教育活動の創生ができる人材を養成します。
求める学生像
- 社会教育学や心理学、社会福祉学に関心をもつ人
- 高等教育レベルの社会教育学、心理学、社会福祉学の学習に必要な基礎学力をもつ人
- 論理的に思考し、考えたことを他者にわかるよう明確に表現することができる人
- 将来、学校、家庭、地域社会における教育・学習活動を支援する仕事に就きたいと考えている人
- 図書館司書資格や社会教育主事任用資格を取得したい人
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学びのポイント 1
社会教育学、心理学、社会福祉学を関連づけて体系的に学ぶ
3つの領域を相互に関連づけて学ぶことにより、問題を多面的に捉える学際的な視点を身につけます。
学びのポイント 2
さまざまな「教育」の現場との協働スキルを身につける
学校、社会、家庭など、社会の隅々で営まれている教育活動に注目し、多くの異なる立場の人たちが協働して教育をよりよいものにしていくための方策を考えていきます。
社会教育主事、図書館司書、認定心理士などの資格取得をめざします。また臨床心理士や社会福祉士など、より高いレベルでの資格の取得を支援します。
募集人員
40人
学習領域
社会教育学、心理学、社会福祉学
取得できる免許・資格
免許:教員免許状は取得できません
資格:社会教育主事、図書館司書、公認心理師(受験資格※)
※受験資格を取得するためには、卒業後に実務経験又は大学院への進学が必要です。
4年間の学び
新しく生まれ変わった「教育心理科学講座」は、社会教育学、心理学、社会福祉学の連携・統合を示すために 個性ある人間の心理を理解し、それに合った望ましい方向に発達するための支援や指導について基礎から専門まで修得できます。
1回生
大学での学びの基礎力を形成する
「教育基礎セミナー」で大学での学びの基礎となるスキルを修得し、「生涯学習概論」「心理学概論」「社会福祉学概論」で各領域の基礎を体系的に身につけます。
主な授業
- 教育基礎セミナー
- 生涯学習概論
- 心理学概論
- 社会福祉学概論
2回生
専門的知識に触れながら、教育における協働を考える
多くの専門科目が開講されます。現在の関心や将来の進路を見据えて必要な科目を選択して履修します。また「チーム学校と教育支援」「スクールカウンセリング・ソーシャルワーク論」では現在学校で行なわれている協働の実際を理解します。
主な授業
- チーム学校と教育支援
- 生涯教育実践研究Ⅰ
- スクールカウンセリング・ソーシャルワーク論
- 生涯教育学研究法
- 心理学研究法
- 図書館情報学概論
- 心理学基礎実験実習
- 学校安全
3回生
専門知識を活かした協働のあり方を試行する
引き続き多彩な専門科目を履修します。また「教育心理科学プロジェクト演習A・B」では、これまでに身につけた知識を用いてプロジェクトテーマをみずから考え、研究と実践をおこないます。
主な授業
- 教育心理科学プロジェクト演習A・B
- 情報サービス概論
- 心理療法論
- 生涯教育実践研究Ⅱ
- 心理実践職能論
- 学習社会論
4回生
主体的に卒業研究を作成する
「教育心理科学演習Ⅰ・Ⅱ」は本専攻の特徴である少人数でのゼミ形式で進められ、そのなかでみずから考えたテーマに沿って研究計画を作成し、4年間の学びの集大成として卒業研究を完成させます。
主な授業
- 教育心理科学演習 I・II
- 卒業研究
- 心理検査実習
- 心理実践実習
卒業後イメージ
教育・心理・人材育成系の企業・公務員・団体職員、社会福祉系企業・施設、企業の人事管理・人材育成部門、教育サービス企業など
教員からのメッセージ
生涯教育学と心理学を柱におき、教育実践との連携をふまえつつ、人間の心理の問題などをともに考えていきたいですね。(堀 薫夫)