特別支援教育特別専攻科
◆修了認定の方針
特別支援教育の現場では,子どもたちの障がいの多様化,重度化,重複化が進んでいます。本専攻科では,子どもたちの能力や個性に応じた高度な教育的支援が実践できる教員養成を目的として,発達障がいをはじめとした特別支援教育に関する専門教育を行い,実践的な指導力のある教員を養成します。
修了者には,修了証と特別支援学校教諭1種免許状の取得のための所要資格が与えられます。
「特別支援学校」,「通常の学級」,「特別支援学級」,「通級による指導」等の多様な学びの場において,実践的な指導力のある特別支援教育を担う教員と認められる者に共通して必要とされる資質・能力について,次のとおり設定しています。
〇指導内容の理解と実践力
特別支援教育の基礎理論を学び,特別支援教育の対象となる子どもへの指導・支援を行うために必要な内容についての理解を深め,学習環境の整備や教材研究を行いながら,学習指導案づくりや授業を構想することができる。
◆教育課程の編成・実施の方針
特別支援教育特別専攻科の教育課程は,修了認定の方針を踏まえ,修了時に必要とされる資質・能力を育成することを目的として,次のように体系的に編成し,実施するものとします。
特別支援教育の対象となる幅広い障がい種への指導・支援を行うために必要なそれらの内容についての理解を深め,学習環境の整備,教材研究を行いながら,学習指導や授業を構想することができる能力を育成するため,特別支援教育専門科目を体系的に編成します。
◆入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
1.求める学生像
修了認定の方針に定める資質能力を育成するために編成された教育課程を履修する学生として,次に掲げる人材を広く求めます。
・ 特別支援教育を担う教員をめざすために必要な基礎学力があり,十分な教育実践力を身につけようとする意欲にあふれる人
・ 特別支援教育の教職に就くことを強く希望し,その意志を持ち続けることのできる人
・ 障がいのある子どもたちの成長にかかわることにやりがいと使命を感じることができる人
・ 人とコミュニケーションを図る優れた能力や個性を備えている人
・ これまでの生活体験をとおして,学校や教育への親しみや関心を強く抱いている人
2.入学者選抜の基本方針
特別支援教育特別専攻科が求める学生を受け入れるために,入学者選抜を実施します。入学者選抜では,「小論文」・「面接」・「研究計画書」を課します。
・ 「小論文」では,特別支援教育を担う教員として必要とされる読解力,理解力,思考力,文章構成力や表現力を特に評価します。
・ 「面接」では,特別支援教育に関する幅広い知識や関心,特別支援教育に従事し貢献したいという強い意欲・使命感・責任感を特
に評価します。
・ 「研究計画書」では,特別支援教育に関する現状と課題を明確に理解した上で,多角的な視野から具体的な問題解決の見通しを有
した研究計画を特に評価します。
3.入学前に学習しておくことが期待される内容
・大学卒業レベルと同等の基礎学力
・取得した教員免許状に基づく基本的な知識・技能及び教職実践力
・特別支援教育及び関連分野に関する基本的な知識・技能
・特別支援教育を担う一員として協働して取り組む力
・特別なニーズを有する子どもたちの能力や可能性を最大限に引き出すための柔軟な思考力・行動力