みんなが快適に過ごせる天王寺キャンパスに
初等教育教員養成課程 小学校教育専攻 夜間5年コース 3回生
船津 彬登さん
船津彬登さんは、天王寺キャンパス学生自治団体「学生局」の局長を務めています。学生局は、教育実習などで使用する物品を保管している施設の管理、アルバイト紹介や教職相談会などの大学生活に役立つ企画の立案・運営、大学と学生をつなぐ窓口役という三つの活動を行っています。「局長として、学生局がこれまで培ってきた実績と信頼を生かして、天王寺キャンパスの学生が快適な大学生活を送れるような環境づくりをめざしています」と、力強く語ります。
学生局は学生の代表という立場のため、入局するには学生間の選挙で当選する必要があります。「中学・高校時代から生徒会にとても興味があったのですが、部活との両立が難しくて入れませんでした。しかし、大学にもそうした自治団体があると知り、どうすれば入れるのかを先輩に聞いて立候補しました」と語ります。当選後は、目まぐるしく活動に取り組みます。「一年目は教職相談会という企画の責任者を任されて、先輩に助けてもらいながらやり切ることができました。二年目に活動を続ける中で、前の局長の『学生の意見を聞く姿勢』を見て、学生に寄り添う学生局であり続けたいと思い、三年目で自分も局長になりました」
局長になってからは、局員を支える側として特に後輩との関わりを大事にしており、「僕はこれまで先輩にたくさん助けられてきたので、今度は後輩に頼られる存在になれるように頑張っています。後輩が文書の作成を頑張っていたり、自分から意見を出したりするなどの成長を感じることがやりがいです」。天王寺キャンパスは夜間に通う学生が多いですが、昼間コースもあるので、今後は昼間に通う学生の意見も集めることができる組織をめざします。
ここまで学生のために活動できるのも、天王寺キャンパスの人たちの温かさに触れることが多いからだと目を輝かせます。「正直に言うと、入学するまでは世間一般で考えられているようなキャンパスライフを過ごせるというイメージはまったくありませんでした。しかし実際は真逆で、入学の日には駅前で先輩が出迎えてくれたうえに、新入生歓迎行事や大学祭をはじめ同回生以外とも関われる機会が多いので、楽しい大学生活を過ごせています」
そんな天王寺キャンパスの人たちは、船津さんの将来像にも影響を与えています。「将来、小学校の先生になりたいと思っているのですが、授業展開や発問の仕方の工夫など、みんなから学ぶことが多くあります。また、会ったときには『おはよう』、何かあったら『ありがとう』という言葉が日常に溢れていて、それが当たり前に出てくる環境がとても居心地が良く、この価値観を先生になっても大事にしていきたいです」。理想の先生像について聞くと、「児童に寄り添って、支え続ける先生になりたいというのはずっと思っています。また、学校現場で授業や教員の仕事を見学する観察実習に行った際、授業をきちんと受けている児童が多いクラスほど、学級経営がうまくいっていると感じたので、児童の興味を引き出す授業を作れる先生になりたいです」と意気込みます。
学生局の局長として学生の声を集め、ニーズに沿った企画を運営している経験と、周りの人たちの温かさを感じ取れる感性をもっている船津さんであれば、きっと自身の描く理想の先生になってくれるでしょう。
(2024年12月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。
最新記事一覧はこちら
バックナンバーはこちら