これまでとこれからの柔道人生
教育協働学科 スポーツ科学専攻 2回生
キタイン ベネディックさん
キタインベネディックさんは熊本生まれ熊本育ちで、小さい頃から柔道に打ち込んでいます。令和5年には、アジアの国際大会で2位に入賞するなどの活躍により、学術・課外活動・社会活動等において、特に顕著な業績・成果・貢献等が認められる学生を表彰する「学長特別表彰」を受賞しました。
今は柔道で活躍しているキタインさんですが、柔道を始める前に別のスポーツもしていたそうです。「柔道は小学校3 年生から始めたのですが、それよりも前からサッカーのクラブチームに所属していました。しかし、サッカーの練習が週に1回しかなく物足りなかったので、家の近くにあった柔道の道場にも通い始めました。しばらくは両方に通っていましたが、小学校5 年生のときに学業との兼ね合いを考えて柔道一本に絞ることに決めました」。中学校に進学後も道場に通い続けて、新人戦で優勝するなど頭角を現し始めます。
順調な柔道人生に思えますが、高校時代はなかなか結果を残すことができなかったと悔しい表情で振り返ります。「県立の進学校に入学したのですが、そこには柔道部がありませんでした。それでも柔道は続けたかったので、中学校のときに通っていた道場と近くの高校に出稽古に行かせてもらったりして、一人で活動していました。ですが、強豪校と比べると練習量がどうしても少なくなるのでなかなか勝てず苦しかったです。最後の大会では2位になったのですが、優勝できなかったことが心残りで大学でも柔道を続けようと思いました」
柔道もできて学業にも取り組める環境を求めて本学に進学したキタインさんは、柔道部で出会った仲間との日々が充実していると笑顔で話します。「大教の柔道部は横のつながりも縦のつながりもとても良いなと感じています。普段は気さくなのですが、いざ練習になったらそこは切り替わって真剣に柔道に向き合っている雰囲気があります」。また、部活動に所属したことで団体戦に出場できるようになり、団体戦ならではの魅力にも気づくことができたと言います。「高校時代までは一人で柔道をしていたので、団体戦は新鮮で緊張感がありました。誰かが弱気な試合をすると、その雰囲気が他のメンバーにも伝染してしまうので、自分のためにはもちろんのこと、周りのために戦い抜くという柔道の新たな魅力を知ることができました」
今後の目標について聞くと、「国内の学生大会で結果を残すことを第一にしています。関西のレベルは高いですが、日々仲間と練習に取り組むことで目標に一歩ずつ近づきます」と意気込みます。
卒業後の進路については、「できる限り現役を続けて、フィリピンの代表として世界選手権に出場したいです。また、柔道の指導者や教員をしてみたいですし、海外でいろいろな人と関わる経験もしたいです」と話します。一人になっても活動を続けてきた胆力と、仲間と共に切磋琢磨してきた経験をもつキタインさんの今後の活躍が楽しみです。
(2024年5月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。
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