令和3年度の「学生プロデュース」の報告会を、2月28日(月)に開催しました。なお、この報告会は対面とオンラインのハイブリッド形式で実施し、学生の主体的な活動を支援する「学生主体セミナーに関する事業実施WG」の構成大学である京都教育大学、奈良教育大学にも配信しました。 学生プロデュースは、学生から地域住民や子どもとの交流など、教員養成大学の学生にふさわしい企画を募集し、審査の上、大学が経費支援をすることで、学生の願いを叶える取組です。今年度から個人での参加も可能とし、6月に3つの企画を採択し、12月までを活動期間として実施しました。 冒頭に、学生担当の片桐昌直理事・副学長から「このコロナ禍で、企画を当初の計画どおりに進めるには大変苦労されたと思います。皆さんのこれからの報告は貴重な記録になり、後輩のためにもなると思いますので、工夫した点・苦労した点も含めて報告していただきたいと思います」との挨拶があった後、各企画の報告に入りました。
報告者:学校教育教員養成課程小中教育専攻理科教育コース4回生 濱聡意(はま そうい) 理科教育コースの学生が行っているプロジェクト。身近な材料を使って、子どもたちの興味を引くような楽しい実験を、オープンキャンパス及び神霜祭においてオンラインで実施したことを、実験に使用した資料や、実験動画を用いて報告しました。
報告者:学校教育教員養成課程小中教育専攻書道教育コース2回生 渋谷百花(しぶたに ももか) 学生間の交流が希薄になっている今、人と人が繋がる架け橋になるものを作りたいと考えた企画で、大学内の4つの団体を取材した内容をまとめた冊子を作成し、大学内に配架しました。渋谷さんは「人を繋げたいという私の気持ちから始まった企画でしたが、たくさんの方の理解・支援のおかげで遂げることができ、一番繋がりを感じられたのは私自身であると感じています」と振り返りました。
報告者:大学院連合教職実践研究科教育実践力コース2回生 土居史佳(どい ふみか) 令和2年度も実施した企画で、前回からの改善点を踏まえて陶芸教室を実施したことを報告しました。企画の参加者からは「普段なかなか粘土を触る機会もないので楽しかった」「陶芸自体が初めての体験だったので、大学生活の最後に経験できてとても良い思い出になりました」などの感想が寄せられました。土居さんは「本活動を活かして地域などに向けた陶芸教室へ展開していきたいです」と、今後の展望を述べました。
最後に、学生支援を担当する学長補佐の生田泰志教授から「全企画に共通することは、自分たちが興味のあることのおもしろさを伝えたい、という『絆』だと感じました。コロナ禍ゆえに多くの絆が分断されている中、皆さんのように人のために一歩踏み出すことが大切です。協力してくれた仲間や、企画を通して知り合った方々に、絆の大切さを伝えていってもらいたいです」と講評しました。
挨拶を行う片桐昌直理事・副学長
報告を行う濱聡意さん
報告を行う渋谷百花さん
報告を行う土居史佳さん
(学生支援課)