理数情報部門の鈴木剛教授が担当する授業で理数情報専攻自然科学コースの2回生後期開講の専門科目「サイエンス実験教材開発」の課題発表会を,1月28日(木)にオンライン形式で開催しました。 この授業での「オンライン実験授業」の可能性を模索する取組は,令和2年度学長特別プロジェクト「オンライン理科系実験推進プロジェクト」の一環として実施され,コロナ禍で中学校,高校等の教育現場の授業がオンライン化するなか,オンライン実験を推進できる人材育成につなげることを目的の一つとしています。 授業は,昨年10月から開始され,20名の受講生が8つの班に分かれて,感染防止対策を実施しながら,対面で遺伝子実験の基礎を学んできました。その上で12月下旬から,各班は,自らテーマを決めた「電気泳動」「制限酵素処理」「PCR」に関連した実験教材開発を行いました。 当日は,オンラインで理科系実験を教えることの難しさ・課題などを議論・理解した上で,動画やパワーポイントを駆使し,オリジナルな工夫を施して開発した教材を発表しました。発表会を終えた受講生からは「オンラインでの発表は初めてだったので緊張した」「オンライン教材をどのようにしたらうまく伝えることができるかを一つ一つ具体的に示すことで,実験の一つ一つの説明に工夫が感じられた」「オンライン実験の可能性について考えることが出来た」などの感想が寄せられました。担当した鈴木教授は,「オンライン教材として動画を活用する技術や利点を能動的に学んだ学生たちが,将来その経験を教育現場などで生かしていくことを期待しています」と感想を述べました。
オンラインでプレゼンを行う様子
動画を活用してプレゼンを行う様子
2021年2月1日掲載(理数情報部門)