高校生向け特別プログラム「教師にまっすぐ」(第3回)をオンライン実施

2021.10.07

高校生向け特別プログラム「教師にまっすぐ」(第3回)をオンライン実施

 教師をめざす高校生が,志をより確かなものにするためのプログラム「教師にまっすぐ」の第3回を10月3日(日)に実施しました。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大もあり,対面形式ではなくオンラインWeb会議システムを活用し開催しました。受講生約240名は,普段接する機会のない他校の学生と協働してプログラムに挑戦し,それぞれの講座に分かれて座学だけではなく,参加型のワークやグループディスカッションを行いました。
初めに,和田良彦副学長が「大学の授業は知識だけではなく,様々なテーマや課題を提示し,答えが1つに定まらない問題と向き合っていくのが特徴です。本日は皆さんに大学の授業を体験してもらい,皆さんの立場ならどのように考えるのかという観点を大事に講義に臨んでください」と激励しました。
 英語教育部門・加賀田哲也教授の講座「これからの日本の英語教育について考えよう!」では,2020年度から導入されている小学校高学年での英語教科化を踏まえ,小学校での英語教育や,もっと英語が使える日本人を育成するためには英語教育がどのように変わっていくべきかを考えました。社会科教育部門・山田周二教授の講座「防災と防災教育を考える」では,「想定外の災害とは,どんな災害か?」「避難所とは,何を避けるところか?」といった防災に関わる問いについて意見交換を行い,防災を教えるためには何を勉強したらよいのか考えました。保健体育部門・林洋輔講師の講座「夏季オリンピックを時間まで語り尽くそう」では,古代,近代オリンピックについて「体育・スポーツ哲学」の視点からオリンピックをめぐる問題について考えました。学校教育部門・岡田耕治特任教授の講座「子どもと学ぶ俳句作り」では,俳句作りを“楽しむ”ことから,俳句自体の魅力のみならず,国語の重要性や,教師として子どもたちに指導するために大切なことを学びました。理数情報部門・尾崎拓郎准教授の講座「プログラミング教育について考えてみよう」では,実際に小学校で試行が始まっているプログラミングアプリケーションを活用してプログラミング思考の育成に取り組みました。学校教育部門・池嶋伸晃教授の講座「SDGsと学校教育ついて考えてみよう」では,SDGsと学校教育について考え,持続可能な社会の実現に向けて何ができるのかについて考えるなど,受講生はこれら講座ごとに異なる様々な課題に向き合いました。
 参加した高校生からは,「他校の生徒と何を話したらよいかわからなかったけど,先生になりたいという共通の話題があったので,共感する部分が多かった」「オリンピックについて思いもよらない考え方を教えてもらえて楽しかった」「答えを自分でみつけだすという大学の講義は難しいと思ったけど,だからこそ積極的に人の考えを聞けて良かった」などの感想が寄せられました。
 今回の研究から得た新たな学びと探求心をもとに,引き続き受講生たちは小論文の作成に挑戦します。


プログラミング講座での記念写真(左上が尾崎拓郎准教授)


Zoomで投票機能を使って講義をする山田周二教授



SDGsについての講義を行う池嶋伸晃教授
 

2021年10月7日掲載
(広報室)