附属天王寺小学校の音楽鑑賞会を10月6日(水)、柏原キャンパス音楽棟ホールで開催し、5、6年生の児童が芸術表現専攻音楽表現コースの学生らによる迫力ある生演奏を鑑賞しました。従来は全学年の児童を招き、低学年と高学年に分けて実施していましたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。今年は対象を5、6年生のみとし、学年ごとに午前と午後に分け、座席の間隔を空けるなど、感染防止対策を徹底したうえで実施しました。 鑑賞会では、ビゼー作曲『カルメン』より「前奏曲」を皮切りに、誰もが一度は聞いたことのあるクラシックの名曲を演奏し、ビバルディ作曲『四季』より「春」では、音楽表現コース3回生の牧野彩花さんがバイオリン独奏を務めました。ベートーベン作曲『交響曲第5番 運命』では、冒頭の有名な4音のフレーズが曲全体で何回出てくるかというクイズを出題。曲を聞いた後、答えが「300回以上」と発表されると、児童たちは驚いていました。後半には、スタジオジブリのアニメ映画や「ハリー・ポッター」シリーズの曲が演奏されました。最後にアンコールとしてヨハン・シュトラウス1世作曲『ラデツキー行進曲』を演奏し、全員で手拍子をして盛り上がりました。 児童たちからは「自分の知っている曲ばかりで楽しかった。特にハリーポッターが印象に残った」「いろいろな楽器が一体となってメロディーを作りあげているのがすばらしかった」などの感想が寄せられました。オーケストラの第一バイオリンを務めた音楽表現コース3回生の山口翔太郎さんは、「演奏に対する子どもたちの反応を間近で感じることができて新鮮でした。指揮者がお辞儀するとお辞儀を返してくれたり、演奏が終わると笑顔で拍手してくれたりするのも微笑ましかったです。皆が心から楽しんでくれていることが伝わって、私たち演奏者にとっても大変充実した時間でした」と話しました。 同小の音楽科を担当する上野絢音教諭は、「感染症拡大のため音楽イベントなども制限があり、生のオーケストラを間近で聞く機会も少ないため、子どもたちにとって大変貴重な経験でした。6年生は昨年度の学芸会で合奏した『運命』をオーケストラで堪能することができ、大変感動していました。また、5年生は『ラデツキー行進曲』に手拍子で参加し、会場の一体感にウキウキした様子でした。来年はぜひ全学年の子どもたちが、このリニューアルされた輝かしいリハーサルホールで素敵な音楽を聞くことができるよう願っています」と語りました。
オーケストラの演奏を間近で鑑賞(指揮:芸術表現部門外国人教師 ヤニック・パジェ)
バイオリン独奏で優雅な音色を披露する牧野彩花さん
『ラデツキー行進曲』の演奏に合わせて楽しそうに手拍子する児童たち
2021年10月29日掲載 (広報室)