大学に不審者が侵入したことを想定したオンライン形式の防犯研修を、柏原警察署生活安全課の増田秀樹課長と岩本繁樹係員を講師に招いて1月27日(木)に実施し、教職員115名が参加しました。 まず、増田氏が、不審者が侵入した際の対応について「できる限り対峙しないこと。対応せざるを得ない場合は、可能な限り一対一ではなく複数で、毅然とした態度で対応すること。一人で対応せざるを得ない場合は、相手を興奮させないようにし、他の職員に速やかに連絡して複数で対応できる体制を整えることが重要。また、警察への通報は躊躇せずに速やかに行うこと」など、留意点を述べました。 次に、不審者と対峙した際の牽制方法について、岩本氏が不審者役となり、窓口対応をしている職員1名が、さすまたの使用方法や身の回りの物を使用した対処方法、不審者に腕をつかまれた際の脱出方法について実技指導を受けました。 講演後のディスカッションでは、増田氏、岩本氏、学校安全担当学長補佐・学校安全推進センター長の藤田大輔教授が、さすまたを使用する際の対応人数、不審者かどうかを判断する基準、入試時に不審者が侵入した際の対応方法について討論しました。 藤田教授は、「不審者と思しき人には逆上させないように丁寧な声掛けを行うことや、対峙せずにまずは逃げて、身の安全を確保することが重要であることを改めて認識してもらえたと思う。教職員には学校安全の取組・安全意識の啓発という観点で尽力いただきたい」と研修を締めくくりました。 研修の参加者からは、「コロナが終息したら実際に実技指導を受けてみたい」「さすまたの使用方法を学ぶ機会がなかったので良い機会だった」「警察官の経験をもとにした様々なケースが紹介されたので、いざというときに活かせそうだと感じた」などの感想が寄せられました。
(総務課)