本学の「WWLコンソーシアム構築支援事業(*1)」に参加する国内外の高校生による高校生国際会議を、1月22日(土)・23日(日)にオンラインで開催しました。同会議には、本学附属高等学校各校舎を含む14の高校(国内11校、海外3校)の高校生・教員あわせて774名と、高校や大学の留学生、大学関係者などが参加しました。会議では「誰一人取り残されない世界をめざして」をメインテーマに、研究発表やディスカッション、ワークショップ、シンポジウムなどを通して、持続可能なよりよい社会づくりについて議論されました。 1日目は、オープニングセレモニーとして、本学の栗林澄夫学長、日本WHO協会の中村安秀理事長、京都大学の藤森真一郎准教授からビデオメッセージが寄せられ、高校生にエールが送られました。その後、「豊かな環境と平和が保障された世界」「健康で福祉のゆきとどいた安心できる世界」などSDGsの目標によって分けられた4つの分科会ごとに、研究発表とディスカッションが高校生の進行のもとで行われ、あわせて16チーム(うち海外の高校5チーム)が日ごろの研究成果を英語で発表しました。 2日目の午前中にはワークショップが行われ、「カーボンニュートラルを2050年までに実現するために」をテーマに、7校の高校生45名が7つの担当国に分かれて協議しました。参加した高校生は、事前に検討した担当国の現状と課題をもとに意見を述べあうとともに、これからの社会が取り組むべき方策についてワールドワイドな視点から議論しました。午後からはシンポジウムが開催され、1日目の4つの分科会の代表生徒から、各分科会で行われた研究発表やディスカッションの内容が紹介されるとともに、よりよいグローバル社会に向けて高校生としてできることなどについて意見を述べあいました。 すべてのプログラム(*2)を締めくくる2日目のクロージングセレモニーでは、大阪大学の堂目卓生社会ソリューションイニシアチブ長並びに中村安秀理事長から講評があり、これからの社会を創造していく高校生に激励のメッセージが贈られました。最後に、これまでの議論を踏まえながら高校生がまとめた宣言文が述べられました。 2日間を振り返り、クロージングセレモニーで宣言を述べた本学附属高等学校平野校舎2年生の織茂珠貴さんは「同じ世代の方々とSDGsについて様々な分野・視点から議論することができ、とても学びの多い時間でした。高校生として、誰一人取り残さない世界をつくるために、考え、学び続けることが大切だと、あらためて実感しています。貴重な機会をいただき、素晴らしい経験になりました」と感想を述べました。
WWLコンソーシアム構築支援事業の特設ページ
(附属高等学校平野校舎)