全国の高校3年生を対象にした教員養成に関する講座「教育プログラム」の第6回講座(最終回)を、8月21日(日)にオンラインで実施しました。 初めに、受講生は3つのブレイクアウトルームに分かれ、学生スタッフの司会のもと、それぞれ自己紹介した後に教員になりたいと思ったきっかけや教育プログラムの感想を語り合い、交流を深めました。 次に、学校教育部門の池嶋伸晃教授が「教育プログラムを振り返って」の講義を行いました。冒頭に「教育プログラム修了にあたって皆さんの夢は大きく膨らみ、志はより確かなものになりましたか?」と問いかけ、第1回講座から第5回講座の課題として受講生が書いた小論文や感想等を披露しました。
続いて、学びを更に深めるために、受講生が課題研究として興味・関心のあるテーマで作成した小論文について、坂本俊哉学長補佐が講評を行いました。まず、4つの基準「自分自身が選んだテーマ・課題に対する論述の内容」「文章全体の論理性」「引用・参考資料選択や用い方の適切さ」「文章表現の工夫」で採点したことを説明した後、小論文の全体的な印象について「『論理的かどうか』『説得力があるかどうか』『推敲を重ねたか』については課題が残るものもありましたが、『思い・熱意』がとてもよく伝わってきました」と講評しました。また、「『説得力』については、小論文を読む相手によって書きぶりが変わるので、読み手を意識することが必要になります。この相手意識を持つことは、教員として子どもの前に立った時にも必ず役立つので、心に留めておいてください」とアドバイスを送りました。 次に、同プログラムの課題研究小論文優秀賞を受賞した4名の表彰を行い、受賞者代表が「日本国内における外国人の子どもの教育支援」と題した小論文を口頭で発表しました。 最後に、坂本学長補佐が修了証書を読み上げ、修了の挨拶として、「最近、学校の先生になることを希望する人が減ってきているという記事をよく見かけます。もちろん、楽な仕事とは言えないし、うまくいかないことも、苦労することもたくさんあるけれど『学校の先生』は素晴らしい職業だと確信を持っているので、『なんともったいない』と思います。今回このプログラムに応募してくれた皆さんの気持ちが本当にうれしく、頼もしく感じます。皆さんが私たちの後輩となり、子どもたちから『先生』と呼ばれる日が来ることを楽しみにしています」と述べました。
講義「教育プログラムを振り返って」の様子(池嶋教授)
修了証を読み上げる坂本学長補佐
(入試課)