各界で活躍する卒業生をゲストにパネルディスカッションを開催

2024.05.31

各界で活躍する卒業生をゲストにパネルディスカッションを開催

 スポーツ科学部門と保健体育部門が、昨年度に続きパネルディスカッションを5月22日(水)に開催しました。今回は、両部門と健康安全科学部門の3部門が合同で企画運営し、栄養学、医学の最先端で活躍する卒業生を招き、「グローバルの視点からスポーツを考える③~健康観の広がり~」というタイトルで対面とオンラインのハイブリッドで開催しました。学生や一般の方、他大学の教員など約90名が参加しました。

 これは、学生らがグローバルに活躍していくためには、今後どのようなことを学ぶ必要があるのかを考える事を目的に実施したもので、今年で3回目の取組となります。今回は健康・スポーツ・アスリートなどに関する栄養学や医学的な知識を学ぶとともに、グローバルに活躍していくために必要な学びや考えについて卒業生の実践を通して議論しました。

 初めに、岡本幾子学長が「皆さんと同じくこの大学で学んだ先輩たちが、卒業後大きくその進路を転換し、新たな道を極めたお話を聞いて、皆さんの人生の変換点となることを楽しみにしています。先輩方の話から、皆さんが世界で活躍するという事が夢ではないという事を気づいてくれればと思います」と学生に向け挨拶を行いました。
 続いて、英国AfN登録栄養士でアラブ首長国連邦ドバイ首長国において世界のアスリートへの栄養指導を行う企業を立ち上げ、活躍する根本裕理氏(教養学科生活環境専攻を2013年3月卒業)が学生時代の岡本学長のゼミ生としての学びや、卒業後に秘書として就職した医療機関での恩師との出会い、英国キングスカレッジロンドン大学への入学の経緯や現在の仕事を自らのモチベーションの在りどころ交え紹介しました。
 次に形成外科専門医で再生医療の分野で活躍する岡本かよ氏(教養学科健康科学専攻を2007年3月卒業)が学生時代に在籍した体育会女子バレー部での思い出や監督を務めたスポーツ科学部門の吉田雅行教授の指導方法からの学び、興味を持った講義のこと、ゼミ室の先輩から受けた影響、卒業後にスポーツトレーナーとして就職したこと、スポーツトレーナーとして活躍する中、選手の試合中の事故を目の当たりにしたことから「こんな時に何かできる人になりたい」という思いから鹿児島大学医学部医学科への編入学を決意したことや、形成外科専門医という仕事の紹介を行いました。
 その後、根本氏と岡本氏は健康安全科学部門の榎木泰介准教授の司会の下、パネルディスカッションを行い、就職活動や自分のやりたいこと、進みたい道を切り開いたことの体験談を通して、学生時代にやってて良かったことや、やっておけば良かったことを話し合いました。

 
 参加した学生からは、「国際的に活躍するためには高度な専門知識や語学力のみならず、計画に基づいて行動できる能力、コミュニケーション能力、異文化理解、さらに積極的にチャレンジする意欲が必要であることを改めて学びました」といった感想が寄せられました。
 司会を務めたスポーツ科学部門の生田泰志教授は、「たいへん楽しく充実したパネルディスカッションとなり、90分では足りない程でした。それほどお二人の先生方の話は興味深く、引き込まれました。きっと参加された方々は大きな刺激を受けたことと思います。そして学生たちには、今回のパネルディスカッションをきっかけに、学生時代に『自分の領域や分野を超えてみる』ことにぜひともチャレンジして欲しいと思いました。今回、そんな一歩を踏み出す勇気をもらえたパネルディスカッションになったと感じています」と総括しました。

 

 

 


講義の様子


活動紹介する根本氏


活動紹介する岡本氏


岡本氏、根本氏、岡本学長、スポーツ科学部門と保健体育部門、健康安全科学部門の教員等との記念撮影

 

(スポーツ科学部門・保健体育部門・健康安全科学部門)