セーフティプロモーションスクール(SPS)(*)制度創設10周年記念シンポジウム兼令和6年度第1回SPS推進員養成セミナーを、10⽉30⽇(水)にみらい教育共創館で開催しました。本事業は、本学創基150周年事業の一環として、対⾯とオンラインを併⽤したハイブリッド形式で開催し、国内外から100人を超える参加がありました。
シンポジウムでは、岡本幾⼦学⻑が開会のあいさつを述べた後、衆議院議員の浮島とも子氏、⽂部科学省総合教育政策局⻑の茂里毅⽒、SPS活動の普及に関わる学術交流協定を締結しているタイ王国の教育省基礎教育委員会事務局副局長のThira Bhawangkanantha氏、同じく協定を締結している中華人民共和国の華東師範大学城市発展研究院長の曽剛氏から来賓祝辞がありました。その後、文部科学大臣職務代行国務大臣の三原じゅん子氏からの祝辞の披露が行われ、記念行事が終了しました。
続いて開催された令和6年度第1回SPS推進員養成セミナーでは、まず基調報告として学校安全推進センター⻑の藤⽥⼤輔教授から「セーフティプロモーションスクール制度創設10年のあゆみ」が報告され、続いてSPSの普及を支援している国内4市町の各教育長から、実践研修として「教育長講演」が行われました。石巻市教育長の宍戸健悦氏からは東日本大震災以降の石巻市における取り組みについて、八街市教育長の浅尾智康氏からは2021年に発生した児童交通事故災害後の朝陽小学校における取り組みについて、高槻市教育長の西田誠氏からは大阪北部地震によるブロック塀倒壊事故後の取り組みについて、門川町教育長の金子文雄氏からは発生が懸念されている南海トラフ地震を想定した取り組みについてと、各市町におけるSPS活動の現状と先進的な実践が紹介されました。その後、華東師範⼤学城市発展研究院副理事長の羅国振氏と⼭東省濰坊市教育局副局長の賈宝文氏から講評があり、本セミナーを終了しました。今回のセミナーを受講し、所定のレポートを提出した26人が新たにSPS推進員に認定されました。
参加者からは「今回、さまざまな事例を学ぶことができ、自校の安全に生かし、活用していけるように努力していきたいです」「『いってきます』から『ただいま』まですべての子どもが安全に安心してすごせる学校づくりを、全教職員挙げて進めていきます」「このセミナーを受講した熱い気持ちが冷めないうちに詳細を定め、進めていきたいです」などの感想が寄せられました。
* SPS…平成24年5月に閣議決定された教育振興基本計画に示された「自助・共助・公助」の理念のもと、わが国独自の学校安全の考え方を基盤とする包括的な安全推進に取り組む学校を対象として新たに国の支援を受けて創設された認証制度
挨拶をする岡本学⻑
衆議院議員の浮島氏
⽂部科学省総合教育政策局⻑の茂里氏
教育省基礎教育委員会事務局副局長のBhawangkanantha氏
華東師範大学城市発展研究院長の曽氏
(学術連携課)