本学と愛知教育大学が共同で運用する教員生涯学習プラットフォーム「OZONE-EDU(オゾン)」が、国立情報学研究所より「GakuNin of the Year 2024」を受賞しました。表彰は、2025年6月16日(月)~18日(水)に開催された「学術情報基盤オープンフォーラム2025」において行われました。
OZONE-EDUは、教員をめざす学生から現職教員、さらには一般の教育関係者まで、誰でも利用できるオンライン学習プラットフォームです。ユーザー登録をすれば、さまざまな研修プログラムを受講し、修了後には成果をデジタルバッジとして証明できる仕組みを備えています。今回の受賞は、認証基盤として「学認(GakuNin)」(*1)と「Orthros(オルトロス)」(*2)を活用し、信頼性と拡張性の両立を実現した点が高く評価されたことによるものです。具体的には、教育委員会が発行する公式メールアドレス等を使った本人確認の仕組みを取り入れることにより、学習履歴に高い信頼性をもたせているほか、教員の異動によるアドレス変更にも柔軟に対応できるID設計を採用しています。また、学校に所属していない教育関係者でも利用可能なオープンな設計としており、教育現場全体に開かれたプラットフォームとなっています。
同システムでは独自の認証基盤を構築せず、公的かつ中立的な学認とOrthrosを活用することで、将来的な大学間連携や他機関との協働にも対応できる柔軟な基盤を確保しています。
2026年度には札幌大学との教職課程連携科目の開講も予定しています。今後は、在学中の学認IDと卒業後のOrthros IDとをスムーズに接続する仕組みの構築を進め、生涯にわたる学習履歴の継承も視野に入れ検討を進めたいと考えています。
*1 学認…学術e-リソースを利用する大学、学術e-リソースを提供する機関・出版社等から構成された連合体
*2 Orthros…国立情報学研究所(NII)が提供する認証プロキシサービス
表彰式
表彰状
(学術連携課)