附属高等学校平野校舎の生徒らがSDGsをテーマにドキュメンタリーを制作

2022.09.06

附属高等学校平野校舎の生徒らがSDGsをテーマにドキュメンタリーを制作

 附属高等学校平野校舎2年生の生徒らが、プロの動画クリエイターから映像技術を学び、SDGsをテーマに3分間のドキュメンタリーを制作しました。

 これは、WWL事業*1の授業「イノベーティブシンキング*2」の一環で行われ、同校と連携する大阪公立大学が、ヤフー株式会社と連携開発した「社会課題解決型教育プログラム」を活用したものです。

 初日となる8月26日(金)の授業では、「Yahoo! JAPAN CREATORS Program*3」にドキュメンタリーを投稿している映像クリエイターである小野さやか氏と佐々木航弥氏が講師として登壇し、講師自ら制作したSDGsをテーマとした動画をもとに、ドキュメンタリー制作のポイントや注意点についての説明がありました。その後、大阪公立大学の松井利之副学長ら高度人材育成推進センターの教員によるファシリテーションのもと、5~6人1組の21グループに分かれてグループワークを行い、ドキュメンタリーを制作するにあたって伝えるべきメッセージやインタビュー対象について議論しました。

 生徒らは、初日の授業以降、主に課外時間に自主的に活動し、グループごとに動画素材の収集やインタビューを行い、1人1台の学習端末や各自のスマートフォンのアプリなどで映像を編集しました。大阪市平野区内で食事支援を行う地域食堂のボランティアスタッフや、育児休業を取得した同校の男性教員などを取り上げた作品、車椅子を使用する同級生から学校生活やバリアフリーについて取材した作品など、各班が制作したドキュメンタリーが8月30日(火)の授業で完成しました。

 8月31日(水)の授業では、小野氏と佐々木氏が再び講師として登壇し、講師が選定した5本の作品を鑑賞したのち、全21作品それぞれについての講評がありました。

 この取組を主導した平野校舎の山崎勝載教諭は、「プロの映像クリエイターからSDGsをテーマとしたドキュメンタリー制作における表現技法や取材の心得を学び、実際に自分たちで取材を敢行し映像を制作したことで、生徒たちは改めて身近にSDGsを捉えながら、質問を掘り下げることや伝えることの難しさも実感できたと思います。短期間で試作したことで、失敗や改善点も明らかになり、この経験をもとに、SDGsをはじめとした社会課題の新たな解決策を創出する視点を身に付けてほしい」と総括しました。

*1 WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業は、高等学校等と国内外の大学、企業や国際機関等が協働し、グローバルな社会課題の解決等に向けた教科等横断的で探究的な学びを通じて、イノベーティブなグローバル人材の育成をめざす、文部科学省が推進する事業。
*2 イノベーティブシンキングは、WWLコンソーシアム構築支援事業のカリキュラムとして行う学校設定教科。新技術に触れ、創造的な制作体験を通して、社会課題解決に必要な論理的思考の補完をめざす。
*3  Yahoo! JAPAN CREATORS Programは、個人で制作した映像作品(ドキュメンタリー)を発信するプラットフォーム。「人々の心を動かして、社会課題を解決する」「感動を行動に変える」をコンセプトに、ドキュメンタリーを社会課題解決のツール(きっかけ)として位置付けている。

1回目の授業の様子

制作時の注意点を説明する小野氏
制作時の注意点を説明する小野氏

生徒からの質疑に答える佐々木氏
生徒からの質疑に答える佐々木氏

グループワークの様子1
グループワークの様子1

グループワークの様子2
グループワークの様子2

制作期間中の様子

男性育児休業を取得した教員への取材
育児休業を取得した男性教員への取材

1人一台端末での映像編集
1人1台端末での映像編集

生徒らが制作した作品(一例:校外の子ども食堂をテーマにした作品)

生徒らが制作した作品は、授業での学びのために制作した作品であるため、学外に向けて公開していません。

生徒らが制作した作品1

生徒らが制作した作品2

(附属高等学校平野校舎)