柏原キャンパスで防災訓練を実施

2022.10.26

柏原キャンパスで防災訓練を実施

 大規模地震の発生を想定した防災訓練を柏原羽曳野藤井寺消防組合の協力のもと、10月19日(水)に柏原キャンパスで実施し、学生及び教職員合わせて約600人が参加しました。

 昨年度、一昨年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、参集しての実地訓練は事務職員のみで実施していましたが、今回は3年ぶりに学生・教員も対象に加え、実施しました。

 防災訓練は、午前11時45分に生駒断層帯(大阪東部を南北に通る活断層帯)を震源とした震度6強の地震の発生を想定したもの。訓練では、地震発生後に岡本幾子学長の指示のもと災害対策本部を設置し、事務職員で構成される災害対策班が中心となり、キャンパス内の被災状況の収集、学生の避難誘導、初期消火、負傷者の救護、消防・救急への通報などを行いました。
 より実践的な訓練を行うため、訓練の進行手順としてキャンパス内における負傷者・火災・損壊等の危機事象の情報は参加者に事前に知らせず、各災害対策班の要員等が訓練の中で情報収集及びその対応を行いました。

 訓練後、防災等対策委員会委員の豊沢純子准教授(健康安全科学部門)は「3年ぶりに学生・教職員が参加した訓練となったが、大きな混乱もなく落ち着いて訓練ができていた。訓練は事後に反省点を話しあい、次回に活かしていくことが重要である。昨年度からあらたなアクションカードが追加されるなど改善が図られていることは評価できる。訓練時前後だけでなく、人事異動など担当が変わった場合も、各課内等において情報共有を図っていただきたい。また、就業時間外等、少人数でしか対応できない場合も想定した訓練も検討いただきたい」と講評しました。

 また、柏原羽曳野藤井寺消防組合国分出張所の深山貴則課長補佐は「実際の災害時には、人員把握が一番重要である。今回の訓練でも時間をさいて人員把握に努められていた。災害時にはたとえば突然持ち場を離れる等、想定していない動きをする人が出てくる。そういったことも想定しておくと良い。救急車を要請した場合、怪我人だけでなく付き添いの方も想定いただきたい。特に留学生は言葉の問題もあるため通訳者を求めることもある」と講評しました。

 最後に、岡本学長は「今年は3年ぶりに学生や教員も含めた実地訓練を実施することができました。学生の皆さんは、今回初めて訓練に参加された方も多いかと思いますので、有事の際の避難誘導を実際に行ってみる良い経験となったかと思います。実際の災害の際には、本日の訓練のようなスムーズな対応ができないかもしれません。しかし、こうした訓練の積み重ねによって、防災意識を高めていくことはできるかと思います。本学は防災等危機管理に尽力しており、今後も、皆さまのご協力のもと、有事の際に適切に迅速な対応を行うことを心がける取組みを進めたいと思いますので、引き続きのご協力をお願いいたします」と総括しました。

  


状況報告の様子


指示・報告事項を集約する様子


負傷者を担架で搬送する様子


負傷者を確認する様子


講評する豊沢准教授(左)


講評する柏原羽曳野藤井寺消防組合国分出張所の深山課長補佐(左)


総括する岡本学長


学生に消火器の使い方を説明する柏原羽曳野藤井寺消防組合の職員

 

(総務課)