台湾の大学の日本語学科授業をオンラインで支援

2023.01.16

台湾の大学の日本語学科授業をオンラインで支援

 教員養成課程国語教育部門は、台湾国立屏東大学とビデオ会議システムを接続し、同大学の傳玉香(フ ギョクカ)准教授と簡中昊(カン チュウカン)助理教授が担当する応用日本語学科の授業「日本語の現代文の読解及び討論」において、11月30日(水)、12月7日(水)に本学教員の指導のもと、学生による授業支援を行いました。この取組は令和2年度から開始し、今回は3回目になります。
 今年度は、「教職実践演習」ミニ講座の科目「ICTを活用した国語科学習指導の国際交流」として位置付け、本学からは、国語教育コースの学生だけでなく、他コースの学生とベトナムからの留学生を含む15名が、屏東大学からは22名が参加しました。

 1日目に実施した井上博文教授による支援授業1「小学校物語教材『泣いた赤鬼』を読む」では、物語を事前に読んでおき、当日は6つのグループに分かれ、自己紹介の後に、物語に出てくる難しい日本語の読み方や言葉の意味について、屏東大学学生の質問に本学学生が答えました。次いで、各場面での登場人物の行動や気持ち、物語が伝えるメッセージについて意見交換を行い、全体会で発表しました。
 2日目に実施した村井隆人特任講師による支援授業2「小学校説明文教材『まんがの方法』を読む」では、事前に文章を読んでおき、1日目と同様に6つのグループに分かれ、お互いの好きな漫画やその理由を話して交流を深めた後、文章の要点を確認しました。次いで、提示された課題漫画の面白さや表現方法について意見交換を行い、最後に全体会で発表しました。

 事後のアンケートでは、本学学生からは「とても意欲的に学んでいたので、非常に楽しく交流することができました」、屏東大学の学生からは「日本の学生と共に文章を読みながら語り合って、とても楽しかったです」などの感想が寄せられました。
 最後に井上博文教授は「異文化圏で学ぶ日台の学生がオンラインでつながって、共通の文章を読み合い協働読解活動を行うことで、新しい視点がもたらされて読みが深くなるという経験ができました」と語りました。


本学の授業の様子


屏東大学の授業の様子


記念撮影

 

 

(国語教育部門)