附属池田中学校が新しい食育「食べて学ぶ。SDGs」を実施

2023.03.01

附属池田中学校が新しい食育「食べて学ぶ。SDGs」を実施

 附属池田中学校が、八千代エンジニヤリング株式会社 (東京都台東区)、大塚食品株式会社 (大阪府中央区)、キユーピー株式会社 (東京都渋谷区)と協働で、新しい食育プログラム「食べて学ぶ。SDGs」を同社等から講師を迎え、同校の1年生を対象に各教室で2月20日(月)と21日(火)の2日間にわたり実施しました。
 これは、SDGsにおける持続可能な開発目標のうち「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「10.人や国の不平等をなくそう」「12.つくる責任つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「15.陸の豊かさも守ろう」に対する取組で、「食と環境問題」「新たな食の選択肢」「食の多様性」をテーマに授業と調理実習を行ったものです。

 初めに、普段食べている食材の生産と社会・環境問題とのつながりや世界的な人口増加による食料不足への懸念、フードロスの課題やそれらに対する取組についての授業があり、世界中で注目されているプラントベースフード(*)について学びました。
 続いて、実際にプラントベースフードのゼロミートハムタイプやスクランブルエッグ風加工品と、卵不使用のマヨネーズを用いて調理実習を行い、生徒たちは自分たちで作ったサンドイッチを試食しました。

 参加した生徒たちからは「今までゼロミートの名前は聞いたことがあったけれど、実際には食べたことがなかったので、今回の授業で食べることができて良かったです」「私たちが普段食べている牛や豚が地球温暖化に影響していることを知って、これからはプラントベースフードを積極的に取り入れていきたいと思いました」などの感想が寄せられました。
 家庭科を担当する大野真貴教諭は「今回は企業様にご協力をいただき、自分たちの食と社会課題のつながりについての食育プログラムを実践しました。家庭科では、これまでも持続可能な社会の構築を目標に、授業デザインを考えて実践を行っています。今回のプログラムはまさにこれまでの学びや生徒の生活と社会課題がつながるものだったと思います。何度も打ち合わせを行い、今回の授業を一緒に作り上げてくださった八千代エンジニヤリング様や鈴木様をはじめ、ご賛同いただいた大塚食品様、キユーピー様に大変感謝しています。今後も実践を深めていきたいです」と述べました。

 *プラントベースフードは、動物性原材料ではなく、植物由来の原材料を使用した食品のことを指します。これまでに、大豆や小麦などから「肉」「卵」「ミルク」「バター」「チーズ」などの代替となる加工食品が製造・販売され、畜産物や水産物に似せて作られていることが特徴です。


授業の様子(管理栄養士 鈴木結理奈氏)


授業の様子(キユーピー株式会社 綿貫智香氏)


調理実習の様子(右から、大塚食品株式会社 故金靖人氏、八千代エンジニヤリング株式会社 池田好孝氏)


調理実習の様子


試食の様子


学びの振り返りや共有を行う生徒たち

    

 

(附属池田中学校)