財務省近畿財務局との包括連携協定締結式を10月10日(木)に柏原キャンパスで行いました。締結式では、岡本幾子学長と関禎一郎局長が協定書を交わしました。本学にとっては、国の機関と初めての包括連携協定となります。
地域の財務省として地域社会に貢献することをめざす同局は、未来を担う若年層への財政教育を重要視しており、平成27年に本学附属平野小学校で実施された財政授業をきっかけとして始まった出前授業(財政教育プログラム)等を通して、精力的に財政教育に関する取り組みを実施しています。今回の包括連携協定締結を通して、双方の関係性を強化し、財政教育プログラムをはじめとするさまざまな連携プログラムを継続的に実施することで、財政教育の可能性をともに開拓していきます。
締結式で関局長は「教員養成フラッグシップ大学として、教員養成のさまざまな変革を担う大阪教育大学と包括連携協定を締結し、協働して “財政教育の担い手を育てる”ことを推進することで、持続可能な社会の土台づくりに貢献していきたい」と述べました。それに対して岡本学長は「国の機関として、主権者教育としての財政教育に精力的に取り組まれている近畿財務局と包括連携協定締結の運びとなったことは本当に心強い限りです。今後は、連携をより一層発展させ、ともにさまざまな学校現場における教育課題の解決や学校教育の充実、教員の資質向上等に取り組んでいけることを期待しています」と話しました。
また締結式と同日に、連携活動の第一弾として、同局による大学生向けの出前授業「財政教育プログラム」を実施しました。授業では「財務大臣になって予算をつくろう」というテーマでグループワークを行い、学生たちは、予算のテーマや増減の理由を考える過程で、少子化といった社会問題や温暖化などの環境問題について話し合いました。岡本学長、関局長をはじめとする双方の関係者も、財政予算をキーワードに、日本社会の在り方に対する多様な考えを共有する学生の様子を見守りました。
岡本学長(右)と関局長(左)
参加者による記念撮影
「財政教育プログラム」の様子
(学術連携課)