「ウェーブレット理論と工学への応用」と題したワークショップを,11月22日(金)から23日(土・祝)の2日間にわたり,天王寺キャンパスで開催しました。文部科学省研究振興局による「平成25年度 数学・数理科学と諸科学・産業との連携研究ワークショップ」事業の一環で,文部科学省と本学の共催で実施し,全国の研究者など21人が参加しました。 この事業は,数学・数理科学の応用により諸科学や産業界における様々な問題の解決に貢献できる可能性を模索するのがねらいです。今回は,ウェーブレット解析によって解決することが期待されるトピックスに関して,理論と工学的応用の現状,さらに解決すべき問題を,8人の講演者が解説し,その問題提起を受けディスカッション形式でワークショップを繰り広げました。
運営責任者の守本晃准教授(本学情報科学講座)および芦野隆一教授(本学数理科学講座)の司会進行で,様々な興味深い講演が行われ,参加者は最初から最後まで熱心に耳を傾け,活発に議論を交わしました。今後,ウェーブレット理論の諸科学への展開や産業界への波及効果に期待が高まります。
ウェーブレットは1980年代初めに現れた非常に新しい分野であり,フーリエ解析を補う新しい解析手段として,信号解析や画像処理等の工学や物理学,数学などの多くの分野で学際的な研究がなされています。
予稿集はこちらからダウンロードできます。http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~ashino/ws2013/
(学術連携課)