学校教育教員養成課程小中教育専攻数学教育コースの学生グループが,1月16日(木)に新津理事・事務局長室において,デジタル教科書の研究成果の発表を行いました。この研究は,「算数科・数学科内容構成演習」(上出吉則特任教授)の講義で,中学校数学のデジタル教科書の内容をアクティブラーニング形式で単元別に調査したものです。 デジタル教科書は全国の5割を超える学校で教材として活用されていて,文字の拡大やテキスト色の変更,音声での読み上げ,アニメーション機能などを使うことにより,従来の教科書ではできなかったことが可能になっています。このため,「空間図形」のグループは,スライド上の三角柱に切れ込みを入れ,アニメーションを使って立体から展開図を作成する指導方法を研究しました。また,「1次方程式」のグループは,いくつかの重りを乗せた天びんの平衡を保つアニメーションを使うことにより方程式を分かりやすく解く指導方法を研究しました。これら二つの指導方法は,視覚からの情報を学びに加えるという共通点があり,効果的・効率的な授業が展開されることが報告されました。 参加した栗林学長や関係職員からは,「デジタル教科書を効果的な場面で使うことにより理解が深まる授業になることが分かった」「教材を手作りする時間がなくなるので授業準備の効率化が進むのではないか」「他の教科についても研究してほしい」等の感想が寄せられました。
説明を行う3人の学生(右側奥から)による発表の様子
(教務課)