ボランティア活動に取り組む中学生・高校生を称える「第 23 回 ボランティア・スピリット・アワード」(主催:プルデンシャル生命,ジブラルタ生命,PGF 生命,日本教育新聞社)において,本学附属池田中学校3年生の5人による2つのグループがそれぞれ受賞しました。 「ボランティア・スピリット・アワード」は,青少年が積極的にボランティア活動に参加できる社会環境の醸成を目指し,米国プルデンシャル・ファイナンシャルが 1995 年からアメリカで実施しているプログラムです。日本では 1997年にスタートして23回目を数える今回は,全国21,116人の中高生のボランティア活動内容をまとめた1,823 通の応募の中から各賞の授賞が行われました。木村峻大さんと石黒海智さんは,全国40組のブロック賞の1つとしてブロック賞(関西地区代表)および奨励賞を受賞。高橋舞衣さん,武田莉奈さん,田村碧さんはコミュニティ賞(関西地区)を受賞しました。 木村さんと石黒さんは,12月22日(日)から3日間にわたりシルク新宿で開催された全国表彰式にも招待をうけ,席上で行ったプレゼンテーションにより40組の中から8組のみが受賞する奨励賞に輝きました。2人はこれまで,生徒会役員として,1年間資源物の回収活動や,北海道胆振東部地震・赤い羽根募金への募金活動のほか,附属池田中が認証を受けているセーフティプロモーションスクールの活動の一環として,生徒会が自主的に行っている救命救急講習などの安全教育に取り組んできました。このほか,修学旅行で訪れた長崎・五島列島で得た学びから,「命の大切さ」をテーマに近隣の小学校に出向いて語る活動も行いました。今回,2人は附属池田中が認定を目指している国際バカロレア(IB)のカリキュラムの1つであるコミュニティプロジェクト(※)の活動の中でこれらの取組みについてまとめたものを応募し,受賞に至りました。 全国表彰式では,全受賞者がそれぞれの取組みについてポスター発表を行い,自分たちの代表としてアメリカに派遣する米国ボランティア親善大使を互選で選出しました。また,食事やグループワーク,チームビルディングのゲームをともにし,ボランティアに勤しむ仲間としての親交を深めました。 木村さんは,全国表彰式の3日間を経て,「これからもこの思いを持ち,『1人でも多くの笑顔』を目指して活動の輪を広げていきたいです」と決意を新たにし,石黒さんは,「この貴重な経験を生かし,これからも自分で考え,まずは身近な人からそしていずれは多くの人に理解してもらえるような多分野における活動を行っていきたいと思います」と受賞の喜びを語りました。(※)中学校3年間の学びで得た知識やスキルを活用し,中学生の視点と立場で,地域に存在する課題を自ら発見し,2~3人の小グループでその解決に向けて関係する外部機関などと協働的・継続的に活動するもの。
奨励賞を受賞した木村さん(左)と石黒さん(右)
ボランティアスピリットアワードの受賞者たちと
(附属池田中学校)