学校における外国人児童・生徒の受入れをテーマとする第10回グローバルセンターシンポジウムを9月19日(木)に柏原キャンパスで開催しました。本学の協定校であるライプツィヒ大学教育学部とその協力校からゲストを招聘し,全学FD事業およびSD事業として実施した本シンポジウムには,教職員35人が参加しました。 午前中は,森田英嗣理事・副学長および学校教育講座の臼井智美准教授が,日本の現状と未来に向けた改革の提案を行いました。午後からは,ライプツィヒ大学のバルバラ・ドリンク教授が,人口の5人に1人以上が外国にルーツを持つといわれるドイツで多文化からくるいわゆる「違い」を受け入れるための教育について語りました。続いて同じく来日したドイツの小学校校長のベッティーナ・トゥルンマー氏とナンシー・カレンバッハ氏が各学校の取組みを紹介しました。この2校は、移民の背景をもつ児童が6割から8割を占め,ドイツ人児童は少数派で,困窮家庭が多い地区にあります。この課題に,外部からの多くの支援を得て,保護者とも密接な関係を築き,第2言語としてのドイツ語教育(DAZ)や各種プロジェクトを通して,チャレンジし続ける様子が紹介されました。 参加者から多くのコメントや質問が活発に飛び交うなどシンポジウムは盛会のうちに終了し,アンケートにも「ドイツの現場の取組みは日本の学校にとっておおいに参考になる」「今後もドイツと学校現場レベルでの交流をぜひ続けていきたい」といった感想が寄せられました。
バルバラ・ドリンク教授の説明時の会場の様子
説明をするライプツィヒ市ラベート地区小学校ベッティーナ・トゥルンマー校長
(学術連携課)