全学FD事業「大学と高等学校の高度な接続に向けて」を,8月26日(月),柏原キャンパスで開催しました。この講演会は,本学の高大接続改革や大学と附属の協働体制について学ぶことを目的に,SD事業にも位置づけ実施したもので,テレビ会議システムを通じ,天王寺キャンパスにも双方向配信し,教職員約106人が参加しました。 文部科学省初等中等教育局高等学校改革推進室長の安彦広斉(あびこ こうせい)氏が講師となり,新時代における人材育成について説明しました。 安彦氏は,新時代の背景や現状について詳しく解説したほか,世界的には学力が高いと評価されている日本の高校生の自己肯定感の低さや教員の自己効力感の低さについて触れ,新学習指導要領で育成を目指す資質・能力と主体的・対話的で深い学びの関係について説明しました。また,生涯学び続けられる人材を育成するためには高校段階が重要であり,教員養成大学である本学の,深い教科の専門性を持つ教員が,高等学校の教員とともに協働して考える大切さについても述べました。 参加した教職員からは,「新学習指導要領とSociety5.0時代の関連がよくわかり,新要領の考え方に対する理解が深まりました」「新学習指導要領の主旨に則った探究的な学びを日本の教育に展開できる起動力になるような取組を本学で実践できればと感じました」などの感想が寄せられました。
講演する安彦広斉初等中等教育局高等学校改革推進室長
(附属学校課)