教育協働学科芸術表現専攻および教養学科芸術専攻の管・打楽器専攻学生で構成するウインドオーケストラが,9月10日(日)に柏原市文化会館リビエールホールでコンサートを開催しました。 今回は台湾・屏東大学から4人の学生が演奏に参加したほか,全国の教育系大学の管楽器専任教員および学生など合わせて約30人がゲスト出演しました。 コンサートはホルスト『吹奏楽のための第一組曲』で開幕。オーベール『ポルティチの物言わぬ娘より序曲』は,編曲した山本訓久氏(東京学芸大学)が指揮しました。 第2部は「櫛田てつ之扶の世界」(くしだ てつのすけ,「てつ」は「月」へんに「失」)と題し,組曲『阿修羅』(大阪教育大学ウインドオーケストラ委嘱作品・初演)を含む,櫛田氏の作品3曲が披露されました。演奏に先立ち櫛田氏がステージに上がり,『阿修羅』について「自分は仏像などを芸術作品として鑑賞するので,それを音楽で表現したいという思いがありました。今回委嘱の話を受けたことで,かねてから作りたいと思っていた阿修羅を曲にしました」と作曲に至る経緯を語りました。『万葉讃歌』では,本学卒業生の宮村果歩氏が澄み渡る歌声を響かせました。 第3部では,柏原中学校,国分中学校,堅下北中学校,堅下南中学校,玉手中学校の吹奏楽部に所属する生徒145人に,学生,ゲスト奏者らを加えた総勢170人を超える大オーケストラで『アルヴァマー序曲』と『ルパン三世のテーマ』を演奏しました。生徒たちは夏休みに本学で神代修准教授(教育協働学科芸術表現講座)の指導を受けるなど練習を積み,圧倒的な大音量の演奏を披露しました。さらに,中務晴之教授(教育協働学科芸術表現講座)の還暦記念コンサートのために作られた,八木澤教司『そよ風の吹く杜で…』の吹奏楽バージョンが演奏され,中務教授の軽やかなフルート独奏が観客を魅了しました。 演奏した中学生たちは,「合同練習で大学生の方が優しく教えてくれて勉強になった」「普段の部活では経験できない大人数での演奏は迫力がすごかった」「他校の人とも仲良くなれて楽しかった」などと感想を話しました。
【プログラム】<第1部>吹奏楽のための第1組曲/ホルスト 指揮:梶原彰人(高知大学)ポルティチの物言わぬ娘より序曲/オーベール(山本訓久編曲) 指揮;山本訓久(東京学芸大学)<第2部>“櫛田てつ之扶の世界”組曲「阿修羅」1.誕生・祈り 2.愛 3.闘い(委嘱作品・初演) 指揮:神代修(大阪教育大学)ソプラノと吹奏楽のための「万葉讃歌」 ソプラノソロ:宮村果歩 指揮:神代修元禄 指揮:梶原彰人<第3部>アルヴァマー序曲/バーンズルパン三世のテーマ/大野雄二(星出尚志編曲)「そよ風の吹く杜で…」~独奏フルートとコンサートバンドのために/八木澤教司 フルートソロ:中務晴之(大阪教育大学) 指揮:神代修ラメント~『バッハのカンタータ「泣き,嘆き,憂い,慄き」とロ短調ミサ曲「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲』/リスト(田村文生編曲) 指揮:渡部謙一(北海道教育大学)
『万葉讃歌』を歌い上げる宮村果歩氏
総勢170人あまりが迫力のサウンドを奏でる
中務晴之教授のフルート独奏
(広報室)