パレスチナの教育・高等教育省カリキュラム開発センターの職員ら6人が,9月15日(金)に附属天王寺中学校を訪問し,授業や施設を見学しました。 これは,独立行政法人国際協力機構(JICA)の実施する「パレスチナ日本初等理数科カリキュラム・教科書改訂協力プロジェクト」の一環で訪問したものです。同プロジェクトは,数学と理科授業の視察を通し,パレスチナの教科書の開発や改訂にかかわる教育関係者の知見を広げ,技能を向上させることを目的として実施されています。 初めに,附属天王寺中学校・廣瀬明浩副校長が,同校の沿革や特徴を説明しました。次に1年生の数学の授業,3年生の理科の授業に参加し,体育館などの施設を見学しました。訪問団からは「理科実験室は全学年が使うとのことだが,どのような器具を備えているのか」「教育実習生の評価は誰がどのように行うのか」「女子生徒も体育に参加するのか」など多くの質問がありました。 訪問団の代表Tharwat Lutfi Zaid氏は,「学校の長い歴史を感じるとともに,理科や体育だけでなく合唱や生徒会活動などにも力をいれていることがわかりました。生徒が中心となって学校生活を送っており,先生にも生徒にも自由が与えられている。両者で良いコミュニケーションが取れていると感じました」と感想を述べました。廣瀬副校長は,「日本の学校教育や本校に高い関心を持っていただいていると感じました。教育という課題を共通にもった者同士で意見交換する場を得られ光栄でした」と応じました。
(広報室)