「男女共同参画からダイバーシティへ」をテーマに,平成29年度教職員セミナーを6月28日(水)に柏原キャンパスで開催し,教職員,学生あわせて約40人が参加しました。 栗林澄夫学長の挨拶の後,本学で実施している男女共同参画に関連した優れた活動を助成する「平成28年度大阪教育大学男女共同参画推進助成」に採択された3つの事業について,各代表者が報告しました。 次に,大阪市立大学が運用し,本学が共同利用機関となっている「女性研究者ネットワークシステム」について人事課職員から説明がありました。特に育児や介護などを抱える女性研究者に学生や卒業生などを研究支援員として派遣する制度について言及。同制度を利用した本学教員から「後回しにし続けて溜まっていた資料整理を済ませることができた」「仕事の基盤が整理され,効率もあがった」という評価を得ていると紹介しました。 続いて,大阪市立大学の京極務副理事長兼ダイバーシティ推進センター所長が,「男女共同参画からダイバーシティ・インクルージョンへ」と題して講演しました。京極氏は,男女共同参画社会へ向けた施策の過程を説明し,「労働人口構成やビジネス環境の変化から,性別や育った環境などの属性や価値観の違いを受け入れ,戦略的に活かしていこうとするダイバーシティの考え方が,特に企業で先行して実践されてきた」と述べました。また女性研究者だけでなく,学生や事務職員を含めたすべての大学構成員を対象とした取り組みを紹介し,「今後も,育児や介護などの理由で離職を余儀なくされた教職員を再度採用する制度の導入や全学的な国際化など,引き続き努力したい」と抱負を語りました。 参加者からは,「高度な教育・研究活動を実現するには,ダイバーシティが不可欠だと再認識した」「教育大学こそ,積極的に推進していく必要がある。大阪市立大学の取り組みも参考にしたい」などの感想が寄せられました。
京極務大阪市立大学副理事長・ダイバーシティ推進センター所長
(人事課)