美術教員5人と美術・書道専攻の学生15人が,10月19日~23日に中国天津市,曲阜市の大学を訪問し,学術交流を行いました。 これは,海外の芸術やその教育実践に関する情報交換,教育研究の活性化を目的として実施されたものです。 天津大学では,同大学と本学教員・学生の絵画・書道作品約50点を展示した日中大学芸術交流展が行われました。出品した学生4人に優秀賞が贈られ,美術教育講座の加藤加奈衛教授,渡邉美香准教授に天津大学王学仲芸術研究所客員教授の称号が授与されました。鑑賞会後には,日中共通文化である漢字をテーマに,ビーチボールに画宣紙を張り,そこに好きな一文字を書き,その理由を述べあうという「漢字ボール」のワークショップを行い,交流を深めました。 天津美術学院では,水墨画・版画・油絵・壁画の工房を見学し,敦煌壁画で扱われた顔料や絵画表現について意見交換しました。 最後に,中国唯一の書道専攻学部を有する曲阜師範大学書法学院を訪問し,日中の教員同士で揮毫会をし,学生たちは交流を行いました。 参加した学生からは,「書や水墨画の本場である中国で,現地の教員や学生と交流できたことで創作活動への刺激を受けた」「普段本や写真で見ている碑文が,石碑として並んでいるのを見てとても感激した」との感想が聞かれました。
[左上写真]天津大学で行われた日中大学芸術交流展[右上写真]ワークショップ「漢字ボール」[左下写真]日中の教員による揮毫会[右下写真]曲阜市漢魏碑陳列館での石碑見学
(美術教育講座)