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2016.11.11

大阪国際音楽コンクールで本学大学院生が第3位

 大学院芸術文化専攻音楽コース2回生の千田貴子さんが,第17回大阪国際音楽コンクールのリサイタル部門で第3位に入りました。
 同コンクールは,大阪国際音楽振興会が主催する国際音楽コンクールで,ウィーン国立音楽大学学部長のトーマス・クロイツベルガー氏が審査委員長を務め,世界に羽ばたく音楽家を見出すことを目的に開催されています。ピアノ,声楽,弦楽器,管楽器,古楽器,連弾,アンサンブル,民族楽器など多数の部門があり,千田さんは45分のプログラムを構成し演奏するリサイタル部門で入賞しました。

千田貴子さん

 学部時代にC.ドビュッシーを学んだ千田さんは,大学院で岡本麻子准教授の指導を受ける中でO.メシアンに出会いました。今回のコンクールにはA.スクリャービン,ドビュッシー,メシアンの3人の作曲家によるプログラムで挑みました。「時代の流れの中で3人の作曲家にはつながりがある。その特徴を比較しながら表現したかった。音色や雰囲気の変化に差がつくように気をつけた」というプログラムは,色彩豊かで流れに緩急があり,神秘的な雰囲気を醸し出しています。
 千田さんは高度なテクニックを必要とするメシアンを弾くために,夏休みに毎日7~8時間練習しました。「大学生の時にピアノ部門で出場しましたが,受賞できなかった。勉強してきた作曲家のプログラムで受賞できて,とてもうれしい。先生への感謝しかない」と笑顔で喜び,「音楽は一生勉強。レベルアップしてコンクールにも出たいし,子供たちへの指導も頑張りたい」と抱負を語りました。

<演奏プログラム>
 A.スクリャービン/ピアノソナタ第2番「幻想ソナタ」Op.19
 C.ドビュッシー/前奏曲集第2集より「VI.風変わりなラヴィーヌ将軍」「XII.花火」
 O.メシアン/幼子イエスに注ぐ20のまなざしより「第11番聖母の初聖体」,「第13番降誕祭」,「第10番喜びの精霊のまなざし」

(広報室)