トピックスバックナンバー(2011年~2020年)

2016.10.28

附属平高生が高校生平和大使として国連でPR

 SGH(※)指定校である本学附属高等学校平野校舎の森田花菜(もりた かな)さんが,高校生平和大使・外務省ユース非核特使として,スイス・ジュネーブにある国連欧州本部などを訪問しました。
 森田さんら高校生平和大使22人は,8月14日から19日にかけて渡欧し,国連欧州本部や国連軍縮局,女性の社会参画をめざす国際NGO組織「世界YWCA」,赤十字社の創始者アンリ・デュナンの博物館などを訪問しました。軍縮局では平和大使たちが英語でスピーチし,森田さんは「核兵器に無関心な人が多い。もっと多くの人に関心をもってほしい」と訴えました。その後,日本国内で集めた核兵器廃絶と世界平和をめざす署名12万5314筆を,同局ジュネーブ支局長代行マリー・ソリマン氏に手渡しました。ソリマン氏は,「現実的に核兵器は一夜では根絶できない。しかし,高校生が決意をもって行動することで世界は動く。変化をもたらすために,人々の意識を喚起することが必要だ」と一行を激励しました。
 森田さんは,両親が青年海外協力隊として活動していたことから国際平和に関心を持っていました。「国籍や人種の区別なく,誰もが医療を受けられることをめざし,医師になりたい」と夢を抱いています。今年2月,紛争地域で医療・人道援助を行う国際NPO法人「国境なき医師団」がシリアで爆撃を受けたことに衝撃を受け,戦争のない平和な世界になってほしいと,平和大使に応募しました。
 9月30日,栗林澄夫学長を表敬訪問した森田さんは,欧州での活動を報告し,「国連の会議では,冒頭に紹介されました。自分たちの存在が認められ,平和大使への期待を感じました」と感想を語りました。栗林学長は「平和大使としての活動は,今後の人生の大きな力になることでしょう。引き続き頑張ってください」と激励しました。

※SGH(スーパーグローバルハイスクール)…国際的に活躍できるグローバル・リーダーを育成する高校を文部科学省が指定する制度。

高校生平和大使たちの集合写真
UNIグローバルユニオンで折り鶴を手渡す森田さん(右)
国連軍縮局でスピーチする森田さん(右)
学長室での記念撮影

[左上写真]国連欧州本部前にて,高校生平和大使一行
[右上写真]世界規模の労働組合組織「UNIグローバルユニオン」を訪問し,折り鶴を手渡す森田さん(右)
[左下写真]国連軍縮局でスピーチする森田さん(右)
[右下写真]学長室での記念撮影:前列左から太田順康附属高等学校長,森田花菜さん,栗林澄夫学長,後列左から堀川理介附属高等学校平野校舎副校長,中西正人理事・副学長,鈴木真由子附属高等学校平野校舎校舎主任

(広報室)