トピックスバックナンバー(2011年~2020年)

2016.10.20

山間部・離島の小規模校で学校体験実習を実施

 「遠隔地教育実習」が9月上旬から2週間にわたり行われ,教員養成課程2回生18人が参加しました。同実習は,2回生の学校体験実習のオプションとして,山間部や離島にある小規模校で行われるものです。自分が教師に向いているのか,どんな教師をめざすのかなど,今後の目標を明確にすることを目的としています。
 実習は,周囲を山やゴルフ場に囲まれた三重県津市立川口小学校,北アルプスの美しい山々が連なる長野県白馬村立白馬南小学校,アート作品が点在することでも有名な離島「佐久島」にある愛知県西尾市立佐久島小学校の3校に分かれて行われました。面接試験で選抜された学生たちは,入念な事前準備をしたうえで実習に臨みました。
 学生たちは,実習校の教員の授業を手伝うとともに,自分たちで企画した授業を行いました。感謝を伝える大切さについて考えたあと実際に手紙を書いたり,体を動かす実験を通して人の体の不思議について学んだりと,各自工夫を凝らした様々な授業が展開されました。地域住民と触れ合う機会も多く,伝統芸能を教わり,地域の行事にも参加しました。また,実習期間中は現地の公民館などで共同生活となるため,家事を分担し,実習のことを話し合って,協働する大切さを実感しました。
 実習を終えて学生たちは,「子どもを自分の価値観だけで見るのでなく,外での様子や生活背景を知ったうえで理解することが大切だとわかった」「泊まり込みの実習だったからこそ,人の温かみを強く感じることができた」「子どもたちと本気で向き合うことで,自分の強み,弱みが見えた。とても有意義な実習なので,後輩にもぜひ経験してほしい」と感動を語りました。

 この遠隔地実習の報告会を,12月21日(水)13:05より,柏原キャンパスA-307講義室で開催します。参加者が何を学び,どんなことを感じたか報告します。また,北海道教育大学の川前あゆみ准教授が,へき地・小規模校の現状と課題について講演します。ぜひご参加ください。

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[左上写真]白馬南小学校の実習学生たち
[右上写真]佐久島小学校で1,2年生に絵本の読み聞かせ
[左下写真]佐久島小学校の運動会の練習に取り組む学生たち
[右下写真]川口小学校の実習学生たち

(教職教育研究センター)