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2016.04.19

附属池中生が「日本語大賞」文部科学大臣賞に輝く

 NPO法人日本語検定が主催する第7回日本語大賞で,本学附属池田中学校3年の吉田菜々穂(よしだ ななほ)さんが最高賞である「文部科学大臣賞」に輝きました。
 日本語大賞は,日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したいという願いから年1回実施されています。今回は「私が使いたい言葉」をテーマに,全国からエッセイ・作文計1545点の応募がありました。吉田さんは,中学生の部323点の中から第一次審査,第二次審査,10人の審査委員による最終審査を経て選ばれました。
 受賞作品「よか言葉」は,吉田さんが3歳年下の妹と一緒に祖父母宅に泊まり,大好きな祖母の布団に姉妹でもぐりこんで,おしゃべりしている様子を描いた作文です。祖母は鹿児島県出身で,吉田さんにとってはまるで外国語のような方言を話します。その中で以前から気になっていた「よか」という言葉を紹介したいと思い,題材に決めました。鹿児島弁は独特のイントネーションで,書き起こすのに苦労したといいます。受賞したと聞いて,すぐに祖母に電話すると,とても喜んでくれたそうです。
 表彰式は,東京都内で2月28日に行われました。賞状が手渡された後,約30人の関係者が見守る中,受賞作品を堂々と朗読しました。
 古文や和歌が好きで,毎日妹と百人一首をしているという吉田さん。将来の夢や希望を聞くと「まだ具体的にはありませんが,今回の受賞で自分の文章力に自信がつきました。文章力を活かせるような仕事につけたら」と目を輝かせて答えてくれました。

賞状を授与される吉田さん(右)
受賞作を朗読する様子

[左写真]賞状を授与される吉田さん(右)
[右写真]受賞作を堂々と朗読

(広報室)