京都教育大学・大阪教育大学・奈良教育大学の3大学による連携推進事業フォーラム「『学び続ける教員』のための教員養成・研修高度化事業」が,奈良教育大学で3月3日(木)に開催されました。 同事業は,3大学が連携して「学び続ける教員」の養成・研修を行うもので,文部科学省の補助事業に採択されています。3大学を結ぶ双方向遠隔授業システムの構築,SNSを活用した教育支援ツールの開発,博士レベルの人材を理系教員として養成するプログラムなど6つの事業を実施し,リージョナルレベルでの連携モデルを構築することをめざしています。 フォーラムでは,文部科学省高等教育局国立大学法人支援課の吉田光成企画官が基調講演し,「地域のニーズを踏まえつつ,教員養成大学・学部におけるモデルを提示してほしい」と激励しました。続いて3大学から各事業の現況が報告され,大阪教育大学の越桐國雄教員養成高度化センター長は,大阪教育大学が進めている博士レベル人材の理系教員養成プログラムについて「ユニークな取り組みであり,博士人材の新たなキャリアパスとして3大学で連携して全国に輩出していきたい」と述べました。 この後,吉田企画官,3大学の学長,奈良県教育委員会の吉田育弘教育長,奈良市教育委員会の中室雄俊教育長により,今後の展望についてのパネルディスカッションが行われました。栗林澄夫大阪教育大学長は「ぞれぞれの地元教育委員会と大学との間では,協働と成果の共有が行われているが,今後はその枠を超えて資源の相互活用や連携を行い,教員養成をイノベーションしていかなければならない」と訴えました。吉田教育長は「『教育は人なり』という。しっかりとした研修を初任者や若手教員に実施する一助になってほしい」,中室教育長は「他の事業にも大いに関心がある」とコメントしました。
[左写真]基調講演する吉田光成企画官[右写真]パネルディスカッション
(広報室・大学改革強化推進事務室)