本学は,株式会社東芝(本社:東京都港区,代表執行役社長:室町正志,以下「東芝」)および株式会社増進堂・受験研究社(本社:大阪市,代表取締役社長:岡本明剛,以下「受験研究社」)と,産学共同でICTを活用した英語教育及びクラウド活用に関する実証事業「楽しさひろがる英語学習」×「学びつながるクラウド環境」を附属池田小学校にて実施することを2月17日に発表しました。 2020年度より小学校で教科化が予定されている英語教育に向けて,「楽しさひろがる英語学習」として,東芝のもつ音声認識や文字認識技術を活用し,耳で聞いた英語を絵や文字で視覚化したり,自らの発音を録音し振り返ることによって,自らの成長を実感しながら楽しく学ぶ環境を構築します。 また,同じく2020年に全ての学校で1人1台タブレットPCを導入しICT授業を実現するという国の目標に対応すべく,「学びつながるクラウド環境」として,東芝が提供する手書き入力可能なタブレットPCを使って,クラウド型の教育支援システムを導入します。学校だけでなく家庭でもタブレットPCで学習し,クラウド上に保存された学習履歴から学習効果を測定・分析し,個別適応型のデジタル教材を開発します。 本学が事業の統括と教材開発の指導助言,附属池田小学校が教育実践・検証,東芝がタブレット端末や教育ソリューションを提供,受験研究社が教材コンテンツの開発・提供をそれぞれ行います。 発表会では,タブレット端末を使い,聞き取った英単語の文字を選んだり書いたりすることで音と文字のつながりを認知する「フォニックス」という学習法を取り入れた英語の授業と,クラウド環境にある問題を解いて,データを蓄積したり,生徒一人ひとりが感想を入力し共有するシステムを用いた算数の授業を公開しました。 附属池田小学校の佐々木靖校長は,「これまでは教師個人の力量に頼ってきた部分が大きいが,英語の教科化に向けて教師の力を補ったり,ICTを使って授業と連動させた家庭学習が可能となる。4者で協力して,良い成果を発信していきたい」と意気込みを述べました。
[左写真]タブレットPCで英語を学習する児童[右写真]左から佐々木附属池田小学校校長,吉田大阪教育大学教授,諌山東芝マーケティング戦略室参事,岡本増進堂・受験研究者常務
(広報室)