キャリアデザイン授業が12月1日(火)に柏原キャンパスで開催され,「天職にめぐりあうまでの転職キャリア」というテーマで,カタシモワインフード株式会社の山本哲史氏が教壇に立ちました。 同社は大正3年創業のワイン醸造メーカーで,その中で山本氏は営業をはじめ,販売,広報,配達など,幅広い業務を一手に担っています。「やらされているのではなく,自ら進んで仕事をつくっているので,毎日が本当に楽しい」と笑顔を見せますが,これまで4度転職を経験し,5社目にして天職といえる職場に出会えました。 山本氏は大学卒業後,大阪吉本NSCに入学し,売れっ子芸人をめざして上京。月20本以上のライブ活動をこなす生活を送りましたが,コンビ解散により,大阪に戻ります。その後は,メロンパンの移動販売,不動産営業,保険営業と転職を繰り返すも,いずれも短期で離職しました。 しかし,山本氏は「こうした挫折もすべて今の自分の血肉となっていて,無駄なことは何一つありません」と語ります。現在は,元芸人の経験を活かして,ワインの知識を面白おかしく紹介する「ワイン漫談」を営業先で披露しており,今回の講演でも,ボジョレー・ヌーヴォーにおける“10年に一度の出来”フレーズの乱発を取り上げ,教室中が笑いに包まれました。講演の締めくくりには,学生に向けて「今の皆さんが勉強していることも,必ず未来につながります。それぞれの目標に向かって歩みを進めてください」とエールを送りました。 出席した学生からは「天職といえる仕事にたどり着くには,めぐりあわせも重要だけれど,苦境をばねにするタフな心も大事なのだと実感した」「毎日を大事にして充実して過ごすことも立派な夢だと思った」「今だからこそできる選択に自信をもっていきたい」といった感想が寄せられました。
[左写真]カタシモワインフード株式会社の山本哲史氏[右写真]講演の様子
(広報室)