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2018.11.28

78年ぶり復活『海の夜明け』 第62回定期演奏会

 教育協働学科芸術表現専攻音楽表現コース・教養学科芸術専攻音楽コースによる第62回定期演奏会を,11月27日(火)にザ・シンフォニーホール(大阪市北区)で開催しました。
 開演前のロビーでは,トロンボーン四重奏がハイドン作曲『天地創造』,フルート四重奏がチャイコフスキー作曲『交響曲第4番 第3楽章 ピチカート・オスティナート』を演奏し,来場客を歓迎しました。
 今回はゲスト指揮者として,50年以上にわたり国内外で数々のオーケストラを指揮してきた日本を代表する指揮者の一人である秋山和慶氏を迎え,大澤壽人作曲の交声曲『海の夜明け』と,チャイコフスキー作曲『交響曲第5番 ホ短調 作品64』を演奏。『海の夜明け』は,1940年の発表以降コンサートなどで演奏されたことがなく,実に78年ぶりの復活となりました。ソリストは本学卒業生が務めました。
 観客からは,「『海の夜明け』は合唱とオーケストラが溶け合い,ホール全体が包み込まれているようだった」「秋山氏の熟練の指揮と若さあふれるオーケストラのはつらつとした演奏が見事にはまっていて,もっと聞きたいと思った」などの感想が聞かれました。
 ホルンを演奏した石川奈々子さん(教養学科芸術専攻音楽コース4回生)は,「憧れの名曲を秋山先生のご指導で演奏することができ,集大成と言えるコンサートになりました。支えてくださった先生方と素晴らしい仲間たちに感謝の気持ちでいっぱいです」と話しました。
 秋山氏は学生たちに対し,「細かい注文にもきちんと反応してくれて,とても良い感触で運ぶことができました。数多くの音大のオーケストラと演奏してきましたが,このオーケストラはその中でもトップクラスに入ると思います。今日のパワーを,あの響きを忘れないで,これからも一生懸命やっていってほしい」とエールを送りました。

ソリストの奈良絵里加氏(左),総毛創氏(左から2番目),森寿美氏(右)
秋山和慶氏

(広報室)