10月に台湾で実施される海外教育実習体験に向けた指導案検討会及び講演会を,7月22日(金)に柏原キャンパスで開催し,実習に参加予定の大学院生らを中心に,教職員,学生など約40人が参加しました。 これは「大学院教育高度化プロジェクト―大学院生のアジアにおける教育実習体験プログラムの構築―」の一環として,本学が海外教育実習を行っている国立高雄師範大学附属高級中学校から鄭卜五校長及び張彥平教務主任(教頭)を迎え行われたものです。 初めに指導案検討会が開かれ,10月に同附設小学校で研究授業を行う実習生IV期生(11人)の指導案に対し,現場の設備が使用可能かどうかなど,鄭氏,張氏から実施に向けての貴重な助言がなされました。 次に行われた講演会では,張氏が「台湾における高校の義務教育化」と題し,「十二年国民義務教育(小学校から高校までの12年間の義務教育)」の導入にともなう教育改革や,モデル校である同校の取り組みについて紹介しました。図や写真を豊富に用いて,台湾の教育がめざす方向やそれに向かっての取り組み事例が示され,講演後には活発な質疑応答が交わされました。講演会後のレセプションでは終始なごやかな雰囲気で,実習生たちが鄭氏,張氏と積極的にコミュニケーションをとる姿がみられました。 参加した学生たちは「日本の教育にも台湾と共通する課題があると感じ,日本の教育が抱える問題に気付ける良い機会となりました」と感想を述べ,実習への意欲を高めていました。
[左上写真]指導案を説明する実習生[右上写真]学生の発表を聞く鄭氏(左)・張氏(右)[左下写真]講演する張氏[右下写真]鄭氏・張氏と参加者
(教員養成課程)