教育科学専攻で心理学を学ぶ学生と,クラーク記念国際高校の生徒たちとの交流授業が7月8日(金),柏原キャンパスで実施され,学生15人,高校生14人が参加しました。 これは水野治久教授(学校教育講座)の授業の一環で,会話やゲームなどのグループワークを通じて信頼関係を築く心理学の手法「構成的グループエンカウンター」の実践ワークショップとして行われました。ゲームの考案と進行は3回生が担当し,教育実習を前に子どもとの信頼関係の構築を体感するとともに,授業を円滑に進行し子どもの学びを促進するファシリテーター能力を養いました。 授業では,はじめに学生と高校生が1対1で互いに自己紹介したあと,6人のグループを組み,自己紹介した相手のことを他のメンバーに向けて紹介しました。続いて,グループで手を絡ませるようにつなぎ,体をくぐらせたり腕をまたいだりして絡まりを解き一つながりの輪にする「人間知恵の輪」,ゴールをめざすのでなく,コマが止まったマスに書かれたテーマの話をする「会話すごろく」の2つのゲームで,グループの仲間と交流しました。初めは少し緊張した様子だった高校生たちは,学生との会話や触れ合いを通じてすぐに笑顔を見せ,好きな食べ物や最近の出来事,「どこでもドアがあったら?」といったユニークな話題など,様々なテーマで話を弾ませていました。最後は全員が輪になってイス取りゲーム「なんでもバスケット」を行い,教室が一体となって楽しみました。 この後再び小グループを作り,「シェアリング」(共有)としてゲームの感想を互いに話し合いました。水野教授は授業を総括して「皆さん暖かい気持ちになりましたよね。こうやってお互いを知ればいじめは減ると思いませんか」と語りかけました。 参加した高校生は,「どんな人がいるのかなと緊張したが,心を開いて楽しむことができた」と笑い,学生は「準備しているときは,どうしたら高校生と話せるかなと悩んだが,すごく盛り上がってくれて嬉しかった」と感想を話しました。
[左写真]「人間知恵の輪」うまく解けたグループは座り,悪戦苦闘するグループも[右写真]一枚一枚内容がすべて異なる手作りのすごろく
(広報室)