令和2年度後期授業に向けて学生の皆さんへ(9月24日)

令和2年度後期授業に向けて学生の皆さんへ

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の拡大により、学生の皆さんは、これまで想像すらできなかった困難な大学生活に直面したことと思います。政府から緊急事態宣言が出される中、他の多くの大学と同様に、本学も感染の拡大を防ぐために卒業・入学に関わる行事の中止や大学への入構禁止を行わざるを得ませんでした。こうした措置によって学生の皆さんが、予定していた大学生活に困難を感じていることはアンケートの結果などから承知しています。事態を克服し切れてこれなかったことをお詫び申し上げます。しかし、このような状況下にあっても学びを止めないために、令和2年度前期授業は、学生の皆さんの健康を最優先に考え、オンライン授業を中心に行ってきました。これまでの皆さんのご理解とご協力に心から感謝いたします。
 前期におけるオンラインによる授業実績を基礎として、学生の皆さんに行ったアンケートの結果なども踏まえて、令和2年度後期授業は、感染防止対策を講じた上で、対面授業を拡大して実施することにいたします。
 大阪教育大学は、キャッチコピーである「人にまっすぐ。」にも表わされているように、人を大切にし、人に真摯に向き合い、人とのコミュニケーションを大切にする大学です。前期授業ではできなかった学生間のつながりや大学教員との対面でのコミュニケーションを後期授業で実現して、コロナ禍でも有意義な大学生活を送っていただきたい、と心から願っています。
 後期授業実施における具体的な措置として、講義室の対人距離を確保し、キャンパス内に滞留する学生の総数を減らすために、対面授業とオンライン授業を組み合わせて実施するハイブリッド授業を取り入れ、「新しい生活様式」に対応する学びのスタイルを実践します。
 学生の皆さんに実施した学習・生活調査や授業評価アンケートなどの意見を真摯に受け止めさせていただき、学内で情報を共有しながら改善につとめていきます。大学教員もICTスキルや新しい授業形態に関する研修などを受講し、教育の質向上に取り組んでいます。
 これらの授業形態において、持病がある、高齢者と同居している、過度な不安があるなどの理由で、対面授業に出席できない又は不安がある学生の方で一定の基準を満たした場合は、一部の授業科目において、オンラインでの受講を可とする代替措置を講じることにしています。
 新型コロナウイルス感染の拡大を防止する観点から、学生の皆さんは、大阪教育大学の学生であることを自覚して、健康管理、手洗い・うがい、マスクの着用など、感染防止につとめて、行動して頂きますようお願いいたします。
 学生の皆さんが笑顔で充実した学生生活を送ることができるよう、大学として引き続きサポートにつとめていきますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。

 令和2年9月24日
大阪教育大学長
栗林 澄夫