携帯ウェブサイト
運用担当部局:入試課

大学院教育学研究科 音楽教育専攻

 

演奏実践力と教育実践力を兼ね備えた指導者の育成

 

●取得可能な免許状
幼稚園教諭専修免許状
小学校教諭専修免許状
中学校教諭専修免許状 [ 音楽 ]
高等学校教諭専修免許状 [ 音楽 ]


※専修免許状の取得には、取得しようとする免許状に対応した一種免許状を有している必要があります。なお、入学時に一種免許状を取得されていない方には教育職員免許状取得プログラムの制度もあります。

*

授業スキルとしてのコミュニケーションについて学ぶ
授業の一場面

目的

 音楽教育専攻では、学部における音楽や音楽教育、学部卒業後の音楽教育の実践経験の基礎の上に、さらに研究を深め、実践的能力を高めることによって、あらたな視点から音楽教育を探究できる能力を備えた人材の育成を目的としています。そのために、専攻に声楽、器楽、作曲、音楽学、音楽科教育学の5つのコースを設け、音楽教育に深く関わるための豊かな教養と人格を養い、音楽教育に関する高度な知識、演奏力、授業実践力をバランスよく身に付け、学校教育をはじめとする音楽教育の場で、音楽教育の今日的課題に立ち向かうことのできる指導的人材の育成を目指します。

概要・特色

 本専攻は、演奏実践力と教育実践力を兼ね備えた、高度な専門職としての音楽教師を養成することを目的としています。専攻内には、声楽、器楽、作曲、音楽学、音楽科教育学の5コースがあります。

声楽コース
 声楽コースは、「教育者自らが歌う喜びを知ることこそ、歌唱教育の原点である」という視点に立ち、実践を通して、独唱からアンサンブルまで、広く声を素材とする楽曲を研究します。また、学校音楽教育において大きなウエイトを占める合唱指導、演奏会マネージメントなども同時に経験します。
器楽コース
 器楽コースは、ピアノに関する幅広い基礎技術を修得し、バロック、古典派、ロマン派、近・現代の各様式に対応した表現方法について理解を深め、高度な専門性を追求します。また、アンサンブル作品の研究によっても、演奏解釈の様々な可能性を検討して、論理的かつ実践的に指導力を養います。
作曲コース
 作曲コースは、音楽の調和とその対照についての考察を、作曲を通し、その可能性の習熟をはかり、指揮法の技術の習得により、実践的な音楽の表現の領域を拡大します。その領域の拡張により現代の音楽の方向性を探り、研究します。
音楽学コース
 音楽学コースでは、音楽行動と音楽する人間について、自分なりの問題発見を行い、テーマを設定して多角的に探究し、論理性と感性をすりあわせながら研究としてまとめることを通して、世界の多様な音楽と向き合う「ちから」を鍛えます。
音楽科教育学コース
 音楽科教育学コースでは、教育現場からの問題意識をもち、音楽教育の原理・内容・方法・評価について、実践と理論を相互に行き来しながら教育実践学として研究します。

 声楽、器楽、作曲コースに関しては、修了試験演奏・作品発表を公開で行います。また、専攻共通に、附属学校と連携した教育実践の科目があり、授業観察や模擬授業によって音楽の授業のための教育実践力を養います。そして、全コースとも、修了時には、音楽教育の発展・創造に寄与する内容の修士論文を完成します。また音楽教育専攻は、音楽のいろいろな分野の専門性を、音楽教育研究の視座から追究できる場です。
 一般的に音楽大学の大学院では音楽の諸分野の専門性の追究が目的となります。本大学院音楽教育専攻は「教育学」の修士学位を取得するためのカリキュラムが組まれており、音楽の諸分野の専門性を追究することと、高度な専門性を備えた教職を目指すことの両者を関連付けて実現できる点に特色があります。
教育をベースにするところから、全員が音楽教育の科目(「音楽科教育実践学演習」や「音楽教育原論」等)を履修することになっており、教職に必要な教育実践力の育成を教育実践学の観点から行うことに力を入れています。とくに音楽教育関係の授業では、授業ビデオ記録による実践分析を通した授業づくりの授業、ドラマ教育の視点から教師としてのコミュニケーション力や表現力を養うワークショップ形式の授業、そして、音楽教育を他芸術を含む幅広い視野をもって理論づける授業が特徴的です。
 また、実技系コースにおいても、本人自身の演奏技能を高めると同時に、そこでの指導内容、指導方法を客観的に捉えさせ、指導者としての力量形成をめざしています。そして、各コースの専門科目のほかにも、コースを横断した音楽表現の過程・内容の授業があり、教師に求められる総合的な音楽性を養うことを重視しています。
 修了者には、小学校、中学校、高等学校の学校現場で大学院での実践研究を継続、発展させる人、あるいは、演奏発表を続けながら教育的視野に立った音楽実技能力を生かして、教育現場で活躍する人など、学校、地域をリードする教員として活躍しています。そして、さらに、それらの実践研究や演奏発表を業績とし、大学で教員養成の仕事に携わる人たちもいます。

主な開講科目(平成28年度)

※…教育科学関係基礎科目◎…教科・特別支援・養護教育関係基礎科目☆…現代的教育課題に関する科目

コース
教育研究分野
授 業  科  目
単位数
担 当 教 員
授   業   内   容
履修区分
履修年次指定
 
(教育実践)

音楽科教育実践学演習I
2
田中 龍三
寺尾  正
宮本 弘子
北川 純子
吉野 秀幸
兼平 佳枝
音楽科の授業における子どもの学習の成立について,模擬授業の立案・実践・評価を通して実践的に研究する。授業形態は演習と附属学校での実習を含む。
選択必修
I
 
音楽科教育実践学演習II
2
田中 龍三
寺尾  正
宮本 弘子
北川 純子
兼平 佳枝
選択必修
I
声楽
声楽
 
演奏(声楽)研究I
1
寺尾  正
歌曲の実技演習を通して演奏表現を研究する。
選択
 
 
演奏(声楽)研究II
1
選択
 
 
演奏(声楽)研究III
1
選択
 
 
演奏(声楽)研究IV
1
選択
 
 
演奏企画実践演習I
2
合唱に関する演奏会企画などを実践を通して研究する。
選択
 
 
演奏企画実践演習II
2
選択
 
器楽
器楽
 
演奏(鍵盤楽器)研究I
1
宮本 弘子
バロック,古典派,ロマン派,近現代等のピアノ作品をとりあげ,各時代の様式に対応した演奏表現の可能性をさぐる。
選択
 
 
演奏(鍵盤楽器)研究II
1
選択
 
 
演奏(鍵盤楽器)研究III
1
選択
 
 
演奏(鍵盤楽器)研究IV
1
選択
 
 
アンサンブル(器楽)研究I
2
宮本 弘子
アンサンブルのための作品をとりあげ,表現方法を研究する。
選択
 
 
アンサンブル(器楽)研究II
2
選択
 
作曲
作曲
 
作曲演習
2
猿谷 紀郎
作曲理論のアドバンス的実践を行う。ピアノ作品のオーケストレイション等の訓練を通じ,自己表現の意味するところを研究する。
選択
 
 
作曲研究I
1
20世紀に創られた楽曲に関する研究。
選択
 
 
作曲研究II
1
20世紀に創られた楽曲のより高度な研究。
選択
 
 
作曲研究III
1
20世紀に創られた作曲理論の実践。
選択
 
 
作曲研究IV
1
20世紀に創られた作曲理論のより高度な実践。
選択
 
指揮法
 
指揮法理論
2
指揮者の意志の伝達と同時に集団心理の理解が根本にあることを考察する。指揮棒は補助的なものではあるが,その基本的サインの習熟を体得する。
選択
 
音楽学
音楽学
 
音楽学演習I
2
北川 純子
三線とウクレレを含む世界の諸楽器の簡単な演奏を通じて,楽器を操作する身体技法が異なること,楽器が地域を表象する一方で地域を超えることを考察する。
選択
 
 
音楽学演習II
2
選択
 
 
原典研究I
2
『民謡からみた世界音楽』を講読する。世界のさまざまな音楽に触れるとともに,それらについての思考枠組を学ぶ。
選択
 
 
原典研究II
2
受講生の関心に応じた音楽書を講読する。
選択
 
 
体系的音楽学特講
2
『現代日本社会における音楽』,『つながれ心,つながれ力』からいくつかの章を選んで講読する。
選択
 
音楽科教育学
音楽科教育学
音楽教育原論I
2
兼平 佳枝
人間の成長と発達の実現にとって音楽表現の原理と過程がどのように関わるかについてJ.デュ-イの『経験としての芸術』をもとに論究する。
選択必修
I
音楽教育原論II
2
吉野 秀幸
現代における音楽教育学研究の諸問題について,文献講読および発表・討論形式で幅広く検討を加えることにより,当該研究の具体的方法論を講ずる。
選択必修
I
 
音楽科教育課程研究I
2
「行為としての音楽」という立場から音楽科教育の目的・内容・方法について論じながら,音楽教育学の理論構築及びその実践化の方途について論ずる。
選択
 
 
音楽科教育課程研究II
2
「音楽科教育課程研究I」を踏まえ,音楽教育哲学に関する最新の文献を実際に講読しながら,新時代に対応する音楽科カリキュラムの在り方について理論,実践の両面から探究する。
選択
 
 
音楽科教育方法研究I
2
兼平 佳枝
授業分析によって,子どもの音楽的思考の展開過程及びそれを支える集団過程の成立要因を探る。
選択
 
 
音楽科教育方法研究II
2
授業論の基盤となる学習過程論を音楽科実践事例と対応させて検証する。
選択
 
 
音楽科教育内容研究I
2
田中 龍三
ドラマ表現のワークショップを通し,音楽を知覚・感受する過程におけるイメージの生起について,その要因を考察する。
選択
 
 
音楽科教育内容研究II
2
音楽の授業における教師のプレゼンテーション能力について実践事例の分析およびワークショップを通して考察する。
選択
 
 
(共通科目)
 
音楽表現過程論
2
宮本 弘子
演奏表現における歴史的変遷と指導法について鍵盤楽曲を中心に受講生の演奏実践を通じて研究する(受講生は原則として専攻内の学生に限る)。
選択
 
 
音楽表現内容論
2
寺尾  正
学校教育における音楽表現の諸問題を基に実践の方法を模索する。
選択
 
 
音楽表現総合演習
2
宮本 弘子
寺尾  正
猿谷 紀郎
学校現場で必要とされる演奏能力を,声楽・ピアノ・作曲の実技を通じて養成する。
選択
 
メディア文化論
2
北川 純子
メディアの観点から音楽史,とりわけポピュラー音楽史を整理し,現代の子どもにとっての音楽の意味について考察する。
選択
 
映像音楽論
2
吉野 秀幸
具体的な映像作品における音響と映像の手法を記号論的に分析し,美学的,文化的,社会的,教育的文脈の中に位置づけながら,現代の諸問題と関連づけて講ずる。
選択
 
 
音楽科教育総合実践演習I
2
田中 龍三
兼平 佳枝
学校現場等での実務実習,学校インターンシップ受入れ校で音楽科を中心とする職業体験に取り組み,その反省的考察を行う。
選択
I
 
音楽科教育総合実践演習II
2
選択
I
 
音楽科教育総合実践演習III
2
学校現場での実務実習,学校インターンシップ受け入れ校で音楽科を中心とする職業体験に取り組み,それらを理論的視点をもって反省的に考察し,報告書を作成する。
選択
II
 
音楽科教育総合実践演習IV
2
選択
II
 
(課題研究)
 
課題研究I
3
担当教員
研究分野に関連する特定の課題を設定し,研究する。
必修
II
 
課題研究II
3
必修
II

平成29年度募集人員

11名

平成28年度 現学生数・入試結果

現学生数
受験者
合格者
入学者
27(2)
17(2)
15(2)
13(2)

※( )内の数字は外国人留学生の人数(内数)です。
※現学生数は平成28年5月1日現在の人数です。


修了生の進路(過去3年間の集計)

教員(大阪府内)
教員(大阪府以外)
教員率(左記計)
企業
公務員
進学
その他
43%
37%
80%
17%
0%
0%
3%

教員紹介 (教員総覧にリンクしています)

声楽コース [特任教授] 寺尾 正
器楽コース [教 授] 宮本 弘子
作曲コース [准教授] 猿谷 紀郎
音楽学コース [教 授] 北川 純子
音楽科教育学コース [教 授] 田中 龍三/[准教授] 吉野 秀幸・兼平 佳枝

→こちら音楽教育講座のページもご参照ください。