附属平野五校園(附属幼稚園、附属平野小学校、附属平野中学校、附属高等学校平野校舎、附属特別支援学校)が、園児・児童・生徒とその保護者を対象に「人とアートと教育と~表現でつながる世界~」をテーマにした講演会と「『する』と『なる』の表現を楽しむ~にじみの模様でうちわづくり~」をテーマにしたワークショップを附属平野五校園の校舎内などで9月21日(土)に開催し、117人が参加しました。
講演会は表現活動系の佐藤賢司教授が講師を務め、最初に自身の生い立ちと漆職人であった祖父の話、南部鉄器の工房が近所にあったことなど、幼少期から美術や工芸が身近にあったことを交え自己紹介しました。続いて、大阪教育大学や附属平野五校園での活動の中で、さまざまな方との出会いがあり、今の自分があることや美術の授業の際には子どもに自信をつけさせる教育とはどういうものなのか考えて進めていることなどを話しました。最後に、海外での作品の展示の様子も紹介し、海外の子どもたちはアートが身近にあり、子どもの間でもアートについての議論がなされているということを説明しました。
ワークショップでは、墨と半紙を使ってうちわづくりを行いました。うちわづくりは、筆に墨をつけて、半紙に点を描き、水をつけた筆でぼかすと墨がひろがることにより、それをつなげて花のような形などのさまざまな模様にし、模様の周りに水をつけた筆で囲い、その跡を手でちぎる「水切り」という手法を用いました。
参加者からは「『水切り』の手法で作ったうちわは、切り取った端が不揃いで味わい深かったです」「今後も大阪教育大学と附属平野五校園の、子どもと保護者が一緒に楽しく活動できる共同の企画を開催して欲しいです」といった感想が寄せられました。
附属高等学校平野校舎の岩元健副校長は「今年は大阪教育大学の創基150周年の年です。その記念を附属平野五校園とともにお祝いするという気持ちを込めて開催しました。大変盛会となりよかったです」と語りました。
講演会の様子
ワークショップの様子
うちわづくり
(附属幼稚園、附属平野小学校、附属平野中学校、附属高等学校平野校舎、附属特別支援学校)